より高いセキュリティが求められるようになり、データを転送する際にクラウドサービスなどの使用を禁止している企業も少なくない。また、DVDメディアやUSBメモリーなどでデータを送付する場合は、紛失や盗難といったリスクがある。さらに、機密性の高いデータであれば、データを使用した後は相手先のHDDから速やかに消去されることが理想的だ。そのような場合に利用したいのが、時限消去機能を搭載したUSBメモリーだ。

アイ・オー・データ機器の『ED-HB16G-TE』は、保存したデータの自動消去機能を搭載したUSBメモリーだ。データは予め用意されている、24時間、48時間、72時間、1週間、2週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年のフォルダーに保存することで、それぞれの期間が経過した後に自動的に消去される。任意の期間を設定することはできず、前述の9種類の期間から選択する必要がある。
データを保存・閲覧する際は、専用のエクスプローラー「EasyDiskTimerPro」を介する必要があり、OSからは見えないようになっているため、使用者間のみで安全に共有することができる。さらに、保存されたデータは自動的にPDFやJPEGなどに変換される。これによって、データの編集(改ざん)、印刷、ほかのPCへのデータ転送などを防止し、強固なセキュリティを実現している。
同製品には、自動消去機能のほかにも多数のセキュリティ機能が搭載されている。まず、保存されたデータはすべてハードウェアで暗号化されるため、内部のフラッシュメモリーを直接解析しても、データを閲覧することは不可能だ。また、本体には数字キーが搭載されていて、パスワードロックをかけることが可能になっている。「EasyDiskTimerPro」を用意しても、パスワード認証を行わなければデータにはアクセスできないので、社内でも関係者のみが閲覧可能といった機密データの取り扱いにも使用できる。
ログ収集機能もあり、適正な取り扱いがされているかを監視することも可能。運用面も含めて、『ED-HB16G-TE』による安全なデータ管理を提案していただきたい。
型番 | ED-HB16G-TE |
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対応機種※1 | USBポート Standard Aコネクターを搭載したWindowsパソコン |
推奨動作環境 | CPU:Core 2以上 メモリー:2GB以上 |
対応OS(日本語版のみ)※2 | Windows 10 Windows 8.1 Windows 8 Windows 7 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2012 Windows Server 2008 R2 Windows Server 2008 |
対応ファイル形式 | ■PDF文書 ■Microsoft Office文書※3 Word、Excel、PowerPoint ■画像ファイル※4 .jpg、.jpeg、.png、.bpm、.dib、.tif、.tiff、.gif、.wmf、.emf |
インターフェイス | USB 2.0/1.1 |
容量 | 16GB |
電源 | PCより電源給電 |
質量 | 約26g(キャップ、キーリングを含む) |
外形寸法(W×D×H・突起、キーリングを除く) | 約20.0×80.0×10.5mm |
保証期間 | ハードウェア1年保証 |
※1 隣り合うUSBポートの間隔により、複数のポートを同時に使用できない場合があります。バスパワー動作のUSBハブ(キーボードのUSBポート含む)に本商品を接続した際、電力不足となり使用出来ない場合があります。その場合は、パソコンなどに搭載されているUSBポートに直接挿し込んでください。
※2 インターネット接続環境が必要です。時限消去を行なうため、専用エクスプローラー「EasyDiskTimerPro」起動時にNTPサーバーntp.nict.jpから時刻を取得します。ntp.nict.jpへのアクセス制限のある環境では、専用エクスプローラー「EasyDiskTimerPro」をご使用いただけません。Microsoft .Net Framework 3.5が必要です。パスワード認証は、パソコンなどに挿す前に本商品単独で行います。
※3 保存時にPDF形式に変換されます。Microsoft Office 2010以上がインストールされている必要があります。
※4 保存時にJPEG形式に変換されます。