無線LANに対応した機器が一般的になってきたが、大容量データのやり取りが必要な場合は高速な有線LANを使用したい。スイッチングハブを選択する際は、通信速度や信頼性に加えて、セキュリティ機能や節電機能も確認しておきたいポイントだ。また、専任の情報システム担当者がいない企業には、使い勝手にも配慮された製品を提案したいものだ。そこで紹介するのが、SMB向けに開発された『CO-BSW08GTXVL』だ。

コレガの『CO-BSW08GTXVL』は、中小企業向けのギガビット対応スイッチングハブだ。8つのポートはすべてギガビットイーサネット(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)に対応している。さらに、データ転送速度を高速化するジャンボ・フレーム技術「Jumbo Frame 9KByte」にも対応しているので、社内の回線に光回線を使用している場合には、そのメリットを最大限に活かすことができるだろう。
中小企業の場合、専任の情報システム担当者がいない場合が珍しくないが、同製品はその点にも配慮されている。「Auto MDI/MDI-X自動認識」や「オートネゴシエーション」などの自動機能は全ポートに対応している。また、VLAN設定やIGMPスヌーピング機能の設定を本体のDIPスイッチで行うことが可能だ。Webの管理画面やコンソールでの設定が不要なので、手間をかけずに必要な設定を行える。なお、VLANは3グループまで設定することが可能になっている。
『CO-BSW08GTXVL』はVLANなどのセキュリティ機能に加え、日本製の電解コンデンサを採用することで高い信頼性を実現するなど、スイッチングハブに必要な要件を満たしているが、節電などの機能にも注目していただきたい。
未使用ポートを自動判別する「パワーコントロール機能」とケーブル長に応じて供給電力を調整する「ケーブル長感知パワーセーブ機能」により、同社従来製品と比較して75.4%の消費電力削減を実現している。
同製品は電源周りの安全対策にも配慮が行き届いている。ほこりが火災の原因になるトラッキング現象を防止するアンチトラッキング電源ケーブルを採用しているほか、未使用ポートを保護するダストカバーが用意されている。
一度設置してしまうと、あまりアクセスする機会の少ないスイッチングハブのような装置には、ほこり対策も重要な安全対策だろう。
型番 | CO-BSW08GTXVL |
---|---|
標準ポート | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45)×8 |
機能 | オートネゴシエーション、MDI/MDI-X自動認識、シンプルVLAN(3モード切替)、IGMPスヌーピング、BPDU/EAP透過、フローコントロール、省エネ機能、Jumboフレーム対応(9KB) |
最大消費電力 | 5.3W |
外形寸法(W×D×H) | 161×102×31mm(突起部を含まず) |
質量 | 550g(本体のみ) |