バッファローの『BS-GS20』シリーズは、SNMPに対応したスマートスイッチだ。SNMPとは、ルーターやPCなど、スイッチに接続したさまざまな機器をネットワーク経由で監視・制御できるプロトコル。これを利用することで、ユーザーは社内の全ネットワーク機器を、低コストで一括管理することができる。

『BS-GS20』シリーズは、全ポートにGigaインターフェースを採用したスマートスイッチだ。Ethernetの送信単位を大きくして、ネットワーク上の転送効率を向上させる「Jumbo Frame」に対応しており、ギガビット環境を活かした高速転送を可能としている。ポート数が8、16、24、48と異なる4製品がラインアップされており、接続数やオフィスの規模に応じて選択できる。
最大の特長は、SNMPに対応している点。これにより、管理者はスイッチに接続しているすべてのルーターや端末、Webカメラなどの状態や通信状況を、ネットワーク経由で把握できる。こうして一元管理することで、障害発生時も原因を容易に特定でき、迅速に対応できるメリットを得られる。管理もWebブラウザから行えるため、特別にアプリケーションを用意することなく、導入時設定や運用ポリシーの適用といった操作が可能だ。また、同社のネットワーク集中管理ソフトウェア「BD-ADT」を利用すれば、ネットワーク内のアクセスポイントやスイッチ、NASなど、ほかのネットワーク機器と管理を統合することも可能だ。
通信の安定性を確立するための機能も豊富に備えている。ネットワークループが発生した際は、その原因となっているポートを自動で無効にするループ防止機能で解消。また、正式なサーバー以外の不正なDHCPサーバーからのアクセスを自動で遮断するDHCPスヌーピング機能も搭載。これらの機能により、ネットワーク障害の原因をすばやく解消してくれる。
節電機能も優秀だ。「おまかせ節電NEXT」機能により、接続されたPCの電源がオフになっているポートや、未使用のポートを自動で判断して、これらのポートへの給電を制限。多くの端末がオフになっている夜間での大幅な節電が可能になる。また、アイドリングストップモードを利用すれば、データが流れていないポートへの電力も削減できるため、業務中の節電も見込める。
型番 | BS-GS20シリーズ |
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インターフェース | IEEE802.3 (10BASE-T)、IEEE802.3u (100BASE-TX)、IEEE802.3ab (1000BASE-T) |
ポート数 | BS-GS2048:10/100/1000M 48ポート(全ポートAuto-MDIX機能搭載)+SFP4ポート(2ポートはコンポ) BS-GS2024:10/100/1000M 24ポート(全ポートAuto-MDIX機能搭載)+SFP2ポート(コンポポート) BS-GS2016:10/100/1000M 16ポート(全ポートAuto-MDIX機能搭載)+SFP2ポート(コンポポート) BS-GS2008:10/100/1000M 8ポート(全ポートAuto-MDIX機能搭載) |
主な機能 | SNMP v1/v2cサポート、MIBⅡ、Bridge MIB、Etherlike MIB、P-bridge MIB、Q-bridge MIB、Interface MIB、RMON MIB、RADIUS MIB、RMON(Group1,2,3,9)サポート(including Statistics,History,Alarm and Event)、日本語WEBによる設定、HTTP/HTTPSによるファームウェアアップグレード機能、HTTP/HTTPSによる設定の保存/復元(Web)、Syslog/Syslog転送サポート、SNTPサポート、BN-ADT対応 |
最大消費電力 | BS-GS2048:最大38.3W BS-GS2024:最大18.6W BS-GS2016:最大14.6W BS-GS2008:最大10.6W |
外形寸法(W×D×H) | BS-GS2048:440×257×43mm BS-GS2024:440×257×43mm BS-GS2016:330×231×43mm BS-GS2008:177×103×31mm |
質量 | BS-GS2048:約3.7kg BS-GS2024:約3.0kg BS-GS2016:約2.2kg BS-GS2008:約0.5kg |