オフィスや教育現場での携帯端末の利用が広まるに伴い、快適な無線LAN環境の必要性も高まっている。それを実現するうえでは、バッファローの『WAPM-1166D』のような、11ac対応アクセスポイントが有用だ。11acは、最新の無線通信規格で、従来の11nとの規格値の比較で、約2.8倍の高速転送が可能。高速な無線通信環境を実現できるうえ、管理ソフト「WLS-ADT」による、ネットワークの一元管理も可能と、最新のニーズに応えた製品といえる。

『WAPM-1166D』は、オフィスや学校への設置に適した法人向け無線LANアクセスポイントだ。無線通信規格「IEEE802.11ac」に対応しており、規格値で866Mbpsの高速転送を実現。ファイルサイズの大きい資料の配信などに威力を発揮するだろう。もちろん既存の全規格にも対応しているので、通信端末を買い換えることなくそのまま導入し、将来的な11ac対応端末の導入に備えられる。
省エネ性能も優秀だ。自動電力調節機能「おまかせ節電NEXT」により、未使用もしくは、接続された端末の電源がオフになっているポートには電力供給に制限がかかる。また、接続されたLANケーブルの長さを自動で判断して電力を調整する機能も搭載。さらに、IEEE802.3az EEE対応機器との通信では、アイドリングストップモードを利用可能で、データが流れていないときの電力も自動的に削減できる。多くの端末がシャットダウンされる、夜間での大幅な節電が見込める。
ネットワーク環境の管理のしやすさもメリットの1つ。同社の管理ソフト「WLS-ADT」に対応しており、複数のアクセスポイントに対し、設定や電波調整、障害対応などを一括で行うことができる。各端末が送受信した通信量も把握できるため、障害時の問題の分析もしやすい。
「緊急時モード」も特徴的だ。これを利用すると、共通のSSIDを指定するだけで、パスワード入力なしで通信が可能になる。学校の体育館や自治体の施設など、避難場所になりうる場所に設置した場合、災害情報を得るための通信環境として提供できる。このモードは、「WLS-ADT」からワンボタンで切り替えることも可能だ。
壁掛けや天井付けに対応するほか、PoE給電にも対応しているため、設置や配線の自由度も高い。企業や学校など、幅広いお客様にご提案いただきたい製品だ。
型番 | WAPM-1166D |
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準拠規格 | IEEE802.11ac /IEEE802.11n / IEEE802.11a / IEEE802.11g / IEEE802.11b |
データ転送速度(規格値) | 最大866Mbps(IEEE802.11ac)、最大300Mbps(IEEE802.11n)、最大54Mbps(IEEE802.11a、IEEE802.11g)、最大11Mbps(IEEE802.11b) |
最大消費電力 | 12.95W |
外形寸法(W×D×H) | 152×35×182mm(アンテナ・突起部は除く) |
質量 | 約407.3g(アンテナ含まず) |
保証期間 | 3年 |