SOHOおよび中小企業では、ネットワーク運用時に、専門の管理者を置くことができないケースが多い。こういった環境では、誰でも容易に扱えるネットワーク製品が必要だ。ヤマハの『RTX1210』は、そういったニーズに応える製品だ。新GUIの搭載により、視覚的にネットワーク構成を把握しやすく、ネットワークの構築や設定・運用管理の負担を大幅に軽減できる。

『RTX1210』は、ギガビット対応のLANポートを10基備えたルーターだ。スループットは最大2Gbit/s、VPNスループットは最大1.5Gbit/sの高速通信を実現している。さらに、動作環境温度は45度に対応し、EEEの搭載により、省エネ性能も高く、環境性能にも優れている。
最大の特長は、刷新されたGUIだ。初心者や、コマンドラインによる設定が苦手な人でも、独自の「かんたん設定」画面から、基本的なネットワークを容易に構築できる。また、ダッシュボード機能により、運用管理やトラブルシューティングに役立つさまざまなガジェットが利用でき、ガジェットを選んで画面上に配置することで、利用環境に最適な管理画面を構築可能。これにより、より直感的にネットワークの状態を把握することが可能となる。
LANマップ機能により、ネットワークの可視化がしやすいのもメリットの1つ。これは、スイッチや無線LANアクセスポイントをはじめ、PCやプリンター、ネットワークカメラからスマートデバイスに至るまで、ネットワーク内の全機器の接続状況を、視覚的に表示してくれる機能。端末の接続がツリー構造で表示されるほか、異常が発生した場合は自動で検知して通知する機能も搭載。トラブル発生時の原因を特定しやすく、ネットワーク管理者の負担を軽減してくれる。
また、USBポートにデータ通信端末を接続することで、携帯電話網をWAN回線として使用することも可能。これにより、メインの回線に不具合が発生したときに、携帯電話網で代替できる。また、工事現場や臨時店舗など、有線ネットワークを設置しにくい場所でも、ネットワーク環境を構築できるメリットもある。
運用が容易な『RTX1210』を、お客様のネットワーク管理負担の軽減のためにお役立ていただきたい。
型番 | RTX1210 |
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インターフェース − LANポート | 3ポート(10BASE‐T/100BASE‐TX/1000BASE‐T、ストレート/クロス自動判別)※LAN1ポートは8ポートL2スイッチ |
内蔵スイッチングハブ機能 | ポート分離、LAN分割(ポートベースVLAN)、ポートミラーリング、リンクアグリゲーション |
Flash ROM | 32MB(ファームウェア:2組、コンフィグ:5組/履歴機能あり) |
RAM | 256MB |
動作環境条件 | 周囲温度0~45℃、周囲湿度15~80%(結露しないこと) |
電源 | AC100~240V(50/60Hz)、電源内蔵、電源インレット(3極コネクター、C13タイプ)、電源スイッチ |
筐体 | 金属筐体、ファンレス、セキュリティースロット(ケンジントンロック用) |
最大消費電力(皮相電力)、最大消費電流、発熱量 | 14.5W(28VA)、0.28A、52.2kJ/h |
省エネ機能 | EEE(Energy Efficient Ethernet)、未使用LANポートのシャットダウン、microSDスロット/USBポート停止 |
外形寸法(W×D×H) | 220×239×42mm(ケーブル、端子類は含まず) |
質量 | 1.5kg(付属品は含まず) |