高耐障害性の大規模ネットワークを構築するコアスイッチ
パナソニックESネットワークス ZEQUO 6500

無線LAN対応機器の普及が著しいが、オフィスなどのネットワークでは、有線LANがまだまだ主流だ。特に、複数のフロアにまたがったオフィスや、事務所と工場が別棟になっている製造業、複数の庁舎が存在する自治体などでネットワークを構築する際には、高速なレイヤ3スイッチングハブが不可欠になる。快適な通信環境を実現するための選択のポイントは通信速度だけではない。耐障害性や消費電力も重要なチェックポイントだ。

最大3台までのスタック接続が可能。IPv6ルーティングにも対応
SFPスロットを24スロット、10Gbpsに対応したSFP+スロットを4スロットを搭載。3台までスタック接続も可能なので、拡張性も高い。
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パナソニックESネットワークスのボックス型ハイエンドスイッチングハブ「ZEQUO(ゼクオ)」シリーズに、大規模ネットワークのコアからエッジまでをカバーできる『ZEQUO 6500』がラインアップされた。SFPスロットを24スロット、10Gbpsに対応したSFP+スロットを4スロット搭載しており、SFPスロットには別売りの光ファイバ対応のモジュールを使用することも可能だ。また、同製品は最大で3台までのスタック接続に対応している。本体前面には、別売りのSFP+ダイレクトアタッチケーブルを接続するSFP+スロットが搭載されているので、接続作業も容易に行える。

さらに、同製品は最大255の仮想ルータを設定できるVRRPや、リングプロトコルによる冗長化構成を組むことができるので、万一のトラブルの際でも安定した通信環境を提供することが可能だ。IPv6ルーティングに対応しているので、次世代ネットワークを導入する際でも、投資が無駄になることはない。

SDカードブートや無償アプリで、メンテナンスの省力化を実現

『ZEQUO 6500』には、ネットワーク管理者の負担を減らすさまざまな機能が搭載されている。その一つがSDカードスロットの搭載だ。SDカードへのバックアップ、コンフィグの復元、ブートが可能なので、PCレスで設定やファームウェアのバージョンアップができるのは、嬉しい点だ。

同製品にはスイッチングハブの運用をサポートするアプリケーション「ZEQUO assist」が無償で提供されている。初期設定や、コマンド送信やログ収集、バージョンアップなどの管理業務、PingやSyslogの監視機能などが搭載されているので、スムーズなネットワーク管理業務を実現できる。
また、スイッチングICには低消費電力タイプが採用されているので、同社従来機機と比較して省電力化も行われている。ネットワークの新規構築、スイッチングハブのリプレースなどの機会に提案していただきたい。

主な仕様
品名 ZEQUO 6500
ポート数 10/100/1000BASE-T:4(SFPと排他利用)
拡張スロット数 SFP:24
SFP+:4
拡張スロット接続可能モジュール SFP 1000BASE-SX[PN54021K]
SFP 1000BASE-LX[PN54023K]
SFP+ 10G BASE-SR[PN59021]
SFP+ 10G BASE-LR[PN59023]
ルーティングテーブル IPv4:12K
IPv6:6K
VRRP 対応(最大255仮想ルータ)
IPv6 対応(ICMP/Static Route/OSPF/PM-SM/DHCP/Telnet/TFTP)
電源 AC100V 50/60Hz
外形寸法(W×D×H) 440×312×44mm(突起部は除く)
質量 約4,500g

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