最大で50台までのアクセスポイントを集中管理
アライドテレシス AT-MWS GPシリーズ

「電波の死角がない」無線LAN環境は快適だ。しかし、それを実現するためには、複数の無線LANアクセスポイントを設置する必要がある。また、大学などでは、アクセスポイントがキャンパス内に点在している場合もあるだろう。その際に課題となるのが、アクセスポイントの効率的な運用管理だ。この課題は、無線LANコントローラー機能を搭載したスイッチを導入することで解決できる。さらに、PoE対応であれば、電源の心配も不要だ。

コントローラー機能とPoE+機能を搭載。コストを抑えながら無線LAN環境を構築
ステータスやフロアマップの表示はもちろん、Googleマップとの連携にも対応。インタラクティブな統計情報の表示を実現している。
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アライドテレシスの『AT-MWS GP』シリーズは、無線LANコントローラー機能を搭載したレイヤー2plusギガビットスイッチだ。最大で20台のアクセスポイントを管理できる『AT-MWS2012GP』と、最大50台までの一括管理が可能な『AT-MWS5028GP』がラインアップされている。

アクセスポイントの集中管理はWebブラウザーを通じて行う。ネットワーク構成やフロアマップ表示、Googleマップとの連携などが可能なので、ネットワークを視覚的に把握することができる。また、アクセスポイントごとやクライアントごとの通信量を把握することが可能なので、効率的なネットワーク運用を実現できる。また、PoE+機能にも対応しており、アクセスポイントの移動や増設も容易だ。LANケーブルの敷設だけで電源の心配が不要なのは嬉しい点だろう。

さらに、アクセスポイントに対する診断機能、LANケーブルを診断するUTPケーブル診断機能、Ping/Tracerouteコマンドを利用したネットワーク診断用機能など、豊富な診断機能が搭載されている。万一のトラブルの際にも、迅速な原因の一時切り分けをサポートしてくれる。

『AT-MWS AP』シリーズと組み合わせることで、運用管理の手間を大幅に削減

同製品は、アライドテレシス社のアクセスポイント『AT-MWS AP』シリーズと連携させることで、より効率的なネットワーク運用を実現できる。

同社のアクセスポイントは『AT-MWS GP』シリーズの一括管理機能に対応しているので、アクセスポイントの各種設定情報をリモート設定することが可能だ。APプロファイルをあらかじめ設定しておき、必要なアクセスポイントに対して送信する「プロビジョニング」機能を活用することで、アクセスポイントに事前設定を施すことなく、リモート操作で無線LANサービスを開始することができる。

さらに、アクセスポイントの新機能への対応やファームウェアのアップグレードなどの操作も一括して行うことができるので、複数のアクセスポイントを管理する際でも、運用の手間を抑えることが可能だ。

主な仕様
型番 AT-MWS2012GP
AT-MWS5028GP
準拠規格 IEEE 802.3u 100BASE-TX/FX※1
IEEE 802.3z 1000BASE-LX※1/SX※1
IEEE 802.3ab 1000BASE-T
IEEE 802.3ah 1000BASE-BX10※1
IEEE 802.3x Flow Control
IEEE 802.3af Power over Ethernet
IEEE 802.3at Power over Ethernet+
IEEE 802.3az Energy-Efficient Ethernet
IEEE 802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※2
IEEE 802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※3
IEEE 802.1X Port Based Network Access Control
IEEE 802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE 802.1p Class of Service, priority protocol
IEEE 802.1ax-2008 Link Aggregation(static and dynamic)※4
適合企画 安全規格:UL60950-1, CSA-C22.2 No.60950-1
EMI 規格:VCCI クラスA
EU RoHS 指令
通信速度 10Mbps/100Mbps/1000Mbps
ポート 【AT-MWS2012GP】
10/100/1000BASE-T(PoE-OUT、RJ-45コネクター)×8
10/100/1000BASE-T(RJ-45コネクター)×2
オートネゴシエーション、10M/100M Full/Half 固定設定、1000M Full固定設定、MDI/MDI-X 自動認識
SFPスロット ×2
RS-232(RJ-45コネクター)×1※5

【AT-MWS5028GP】
10/100/1000BASE-T(PoE-OUT、RJ-45コネクター)×24
オートネゴシエーション、10M/100M Full/Half 固定設定、1000M Full固定設定、MDI/MDI-X 自動認識
SFPスロット×4
RS-232(RJ-45コネクター)×1※5
PoE 【AT-MWS2012GP】
給電方式:オルタナティブA
最大供給電力:1ポートあたり:30W、装置全体:130W

【AT-MWS5028GP】
給電方式:オルタナティブA
最大供給電力:1ポートあたり:30W、装置全体:185W
電源部 【AT-MWS2012GP】
定格入力電圧:AC100-240V※6
入力電圧範囲:AC90-264V※6
定格周波数:50/60Hz
定格入力電流:2.5A
最大入力電流(実測値):2.0A
平均消費電力:92W(最大180W)※7
平均発熱量:330kJ/h(最大650kJ/h)※7

【AT-MWS5028GP】
定格入力電圧:AC100-240V※6
入力電圧範囲:AC90-264V※6
定格周波数:50/60Hz
定格入力電流:3.5A
最大入力電流(実測値):3.0A
平均消費電力:130W(最大270W)※7
平均発熱量:480kJ/h(最大950kJ/h)※7
外形寸法(W×D×H) 【AT-MWS2012GP】330×230×44mm
【AT-MWS5028GP】440×260×44mm
質量 【AT-MWS2012GP】2.0kg
【AT-MWS5028GP】3.6kg

※1 対応SFPモジュール装着時
※2 IEEE 802.1w Rapid Spanning Tree包含
※3 IEEE 802.1s Multiple Spanning Tree包含
※4 IEEE 802.3adと同等
※5 コンソールポートの使用は未サポートです。
※6 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。
※7 AT-MG8T×2個使用時

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