快適な無線LAN環境を実現できるアクセスポイント
アライドテレシス AT-MWS APシリーズ

ビジネスに限らず、現代社会では快適な無線LAN環境の構築は、生産性の面からも、顧客満足度向上の面からも避けて通ることのできない課題だ。どこででも快適な無線LAN環境を提供するために、アクセスポイントは高密度で配置できるのが望ましい。しかし、不適切な場所にアクセスポイントを設置したり、クライアントの位置によっては電波干渉などを生じる場合がある。また、多数のアクセスポイントの運用管理も簡単ではない。

快適でセキュアな無線LAN環境を容易に実現できる
写真は『AT-MWS600AP』。自律型アクセスポイントとしての利用はもちろん、同社の『AT-MWS GP』シリーズから管理される管理モードでの動作も可能。
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アライドテレシスの『AT-MWS AP』シリーズはIEEE802.11a/b/g/nに対応した無線LANアクセスポイントだ。IEEE802.11nの2空間ストリームに対応した『AT-MWS600AP』と3空間ストリームに対応した『AT-MWS900AP』の2機種6モデルがラインアップされている。スループット(理論最大値)は、『AT-MWS600AP』で2.4GHz 300Mbps+5GHz 300Mbps、『AT-MWS900AP』では2.4GHz 450Mbps+5GHz 450Mbpsでの利用が可能だ。

同製品には、快適な無線LAN環境を実現するための多彩な機能が搭載されている。「バンドステアリング」は、電波干渉の少ない5GHz帯にクライアントを誘導する機能だ。また、「ファストハンドオーバー」は電波強度の弱いアクセスポイントとの接続を切断して、電波強度の強いアクセスポイントへの接続を促す機能だ。これらの機能によって、クライアントは安定した電波環境で無線LANを利用できるようになる。さらに、「スケジューリング」を利用すれば、夜間や週末などに不要な電波を切断することが可能になるので、セキュリティ対策としても効果が期待ができる。

コントローラー機能搭載のスイッチにより、複数アクセスポイントの一括管理が可能

同製品は自律型アクセスポイントとして単独で動作するため、小規模ネットワークを構築するのにも適しているが、同社の無線LANコントローラー機能を搭載したレイヤー2plusスイッチ『AT-MWS GP』シリーズと組み合わせることで、より広範囲のネットワークの効率的な運用管理が実現できる。各種設定やファームウェアのアップデートなどを一括して行えるので、複数のアクセスポイントが点在している場合でも、管理の手間を省くことができる。アクセスポイントごとの通信量なども把握できるので、アクセスポイントの最適配置の実現も容易だ。

また、PoE+に対応しているので、アクセスポイントの移動や増設の際に、電源の心配をする必要がない。『AT-MWS GP』シリーズの上位機種は最大で50台までのアクセスポイントを集中管理できるので、中小規模の無線LAN環境の構築の際にはぜひアクセスポイントと合わせて提案していただきたい。

主な仕様
型番 AT-MWS600AP(2空間ストリーム対応)
AT-MWS900AP(3空間ストリーム対応)
無線部 【準拠規格】
国際規格:IEEE 802.11、IEEE 802.11a※1、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n※1
国内規格:ARIB STD-T66、ARIB STD-T71

【周波数帯域】
2.4GHz帯:2400~2483.5MHz
5GHz帯:5150~5350MHz、5470~5725MHz

【変復調方式】
802.11a/g/n:OFDM
802.11b:DS-SS、CCK

【情報変調方式】
802.11a/g/n:BPSK、QPSK、16QAM、64QAM
802.11b:DQPSK、DBPSK

【アクセス制御方式】
CSMA/CA + Ack with RTS/CTS

【アンテナ形式】
内蔵

【データ通信速度】※2
802.11a/g:54/48/36/24/18/12/9/6Mbps 自動切替
802.11b:11/5.5/2/1Mbps 自動切替
802.11n:最大300Mbps(AT-MWS600AP)、最大450Mbps(AT-MWS900AP)
有線部 【準拠規格】
IEEE 802.3:10BASE-T
IEEE 802.3u:100BASE-TX
IEEE 802.3ab:1000BASE-T
IEEE 802.3x:Flow Control
IEEE 802.3at:Power over Ethernet+
IEEE 802.1Q:VLAN Tagging

【データ通信速度】
10Mbps/100Mbps/1000Mbps

【ポート】
10/100/1000BASE-T(PoE-IN、RJ-45 コネクター)×1、オートネゴシエーション、MDI/MDI-X 自動認識

【アクセス制御方式】
CSMA/CD
電源部 【AT-MWS600AP】
<ACアダプター使用時>
定格入力電圧:AC100-240V
入力電圧範囲:AC90-264V
定格周波数:50/60Hz
定格入力電流:0.30A
最大入力電流(実測値):0.26A
平均消費電力:7.3W(最大11W)
平均発熱量:26kJ/h(最大39kJ/h)
<PoE 受電時>
IEEE 802.3at準拠(クラス4)

【AT-MWS900AP】
<ACアダプター使用時>
定格入力電圧:AC100-240V
入力電圧範囲:AC90-264V
定格周波数:50/60Hz
定格入力電流:0.30A
最大入力電流(実測値):0.27A
平均消費電力:8W(最大12W)
平均発熱量:29kJ/h(最大42kJ/h)
<PoE 受電時>
IEEE 802.3at準拠(クラス4)
外形寸法(W×D×H) 161.2×161.2×38mm
質量 AT-MWS600AP:280g(AC アダプターを含まず)
AT-MWS900AP:330g(AC アダプターを含まず)

※1 5GHz 帯のW52/W53 チャンネル帯は電波法令により屋外での使用が禁止されています。屋外では、必ずW56 チャンネル帯をご使用ください。 また、IEEE 802.11a は従来のチャンネル帯J52 をサポートしておりません。J52 のみを使用した無線LAN 機器とは通信できませんのでご注意ください。
※2 表示の数値は、無線LAN 規格上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。

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