PoE+ポートを24ポート搭載したレイヤー2plusスイッチ
アライドテレシス AT-x230-28GP

無線LAN対応機器の普及は、ネットワークの構成に新たな課題を持ち込んだ。有線LANの場合は、端末の利用場所は比較的限られていたが、無線LAN対応機器は至るところで使用される。そのため、アクセスポイントも電波の死角が生じないよう、隈なく設置することが求められる。しかし、アクセスポイントを設置するために必要なものは、本体とLANケーブルだけではない。アクセスポイントに給電するための電源も確保する必要がある。

PoE+対応LANポートを24ポート装備。スイッチ全体で最大370Wの給電が可能
大容量電力と高速通信に対応したインテリジェントPoE+スイッチ。オプションのSFPモジュールの追加で、ギガビット光ポートの実装も可能。
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アライドテレシスの『AT-x230-28GP』は、10/100/1000BASE-Tポートを24ポート、4つのSFPスロットを搭載したレイヤー2plusインテリジェントスイッチだ。最大の特長は、10/100/1000BASE-Tポートがすべて大容量給電が可能なPoE+(IEEE802.3at)対応となっている点。これまでのスイッチ設備で給電ポートが足りなくなった環境に、フルポート給電スイッチとして提案できる製品となっている。最大給電量はスイッチ全体で370Wで、24ポートすべてに給電する場合、1ポートあたり15.4Wまでの給電が可能だ。さらに、給電ポートを12ポートまでに限定することで、1ポートあたり最大30Wの給電も可能なので、接続する機器や環境に応じて柔軟に導入することができる。

また、SFPスロットはオプションのSFPモジュールを追加することで、ギガビット光ポートの実装に対応している。高速通信が求められる環境でも、通信速度を心配することなく安心して使用できる。

障害対応機能やセキュリティ機能など、運用管理のサポート機能も充実

『AT-x230-28GP』には、多彩な運用管理のサポート機能が搭載されている点にも注目したい。例えば、障害の検出と経路の切り替えを迅速に行う「EPSR」、ネットワークループを自動検出し、あらかじめ設定した対応を自動で実行する「ループガード」、トラブルの原因となる単一方向リンクが発生した場合、自動でシャットダウンを行う「UDLD」などの障害対応機能が搭載されている。万が一障害が発生した場合でも、迅速な対応が可能だ。また、IEEE802.1X認証、Web認証、MACアドレスベース認証などをはじめとした各種認証機能も搭載され、セキュリティ面も充実している。

複数のスイッチを管理するAMFマスター機器を使用することで、複数の同製品を一括で管理することも可能。設置時の設定や故障時の復旧も自動で行ってくれるので、工数や負担の軽減にも一役買ってくれる。『AT-x230-28GP』を、お客様の環境にあわせてご提案いただきたい。

主な仕様
型番 AT-x230-28GP
準拠規格 IEEE 802.3 10BASE-T, IEEE 802.3u 100BASE-TX/FX,
IEEE 802.3ah 100BASE-BX※1,
IEEE 802.3z 1000BASE-LX/SX※1,
IEEE 802.3ab 1000BASE-T,
IEEE 802.3ah 1000BASE-BX10※1,
IEEE 802.3x Flow Control,
IEEE 802.3af Power over Ethernet,
IEEE 802.3at Power over Ethernet+,
IEEE 802.3az Energy-Efficient Ethernet※2,
IEEE 802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※3,
IEEE 802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※4,
IEEE 802.1X Port Based Network Access Control,
IEEE 802.1AB Link Layer Discovery Protocol,
IEEE 802.1p Class of Service, priority protocol,
IEEE 802.1ax-2008 Link Aggregation (static and dynamic)※5
ポート 10/100/1000BASE-T(PoE-OUT、RJ-45コネクター):×24
SFPスロット×4
RS-232(RJ-45コネクター):×1※6
SDHCカードスロット:×1※7
オートネゴシエーション:10M/100M Full/half 固定設定、1000M Full固定設定、MDI/MDI-X自動認識、MDI/MDI-X 固定設定
パフォーマンス スイッチング方式:ストア&フォワード
最大パケット転送能力(装置全体/64Byte):41.66Mpps
スイッチング・ファブリック:56Gbps

【メモリー容量】
フラッシュメモリー:64MByte
メインメモリー :256MByte
MACアドレス登録数:16K※8
外形寸法(W×D×H・突起部含まず) 440×290×44mm
重量 4.7Kg

※1 対応SFP モジュール装着時
※2 10/100/1000BASE-Tポートのみ
※3 IEEE 802.1w Rapid Spanning Tree包含
※4 IEEE 802.1s Multiple Spanning Tree包含
※5 IEEE 802.3adと同等
※6 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIP アドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「CentreCOM VTKit2plus」またはRS-232 ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。
※7 弊社販売品のSDHC メモリーカードの他に、SanDisk 社製のSDHC 32GB について動作確認を行っています。SanDisk 社製のSDHC メモリーカードを使用する場合は、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。なお、弊社での動作確認にはスピードクラス CLASS 4 のSDHC メモリーカードを使用していますが、これはCLASS 4 の転送速度を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
※8 表中では、K=1024

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