端末の認証システムを容易に構築できるアプライアンス
ソリトンシステムズ NetAttest EPS

スマートデバイスの普及に伴い、モバイルワークやテレワークといった柔軟な働き方が認知されるようになった。外部からのアクセスを快適に行いつつ、社内LANのセキュリティを確保するためには、許可された端末のみオフィスのネットワークに接続できる仕組みが必要になる。その仕組みの実現に有効な製品が、ソリトンシステムズの『NetAttest EPS』だ。ネットワーク認証で求められる「RADIUS」、「プライベートCA」、「ワンタイムパスワード」などの機能が揃っており、いままで専門的な知識や技術が要求されてきたこれら認証システムを、迅速かつ容易に構築し、効率的に運用できるようになる。

高度な認証システムを容易に構築可能
写真は『EPSAP-DX04』。さまざまな認証を可能にするオールインワンアプライアンス。簡単な手順で認証システムの構築を実現する。
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『NetAttest EPS』は、ネットワーク接続時の認証サービスを提供するアプライアンス製品だ。無線LANアクセスポイントや、リモートアクセスゲートウェイと連携することで、ネットワークに接続させる端末を制限し、未承認端末からの接続を排除することができる。ハードウェア・ソフトウェア一体型なので、環境ごとにサーバーを都度選定したり、OSや各種ソフトウェアのインストールと複雑なパラメーターの検討に頭を悩ませたりする必要はない。アプライアンス本体を設置し、初期設定ウィザードとユーザー設定を実行するだけでシステムの構築は完了する。サーバーを“イチ”から準備する場合と比べて、数分の一の時間で、しかもミスなく完了できる手軽さだ。

また、『NetAttest EPS』は信頼性を重視した製品であり、企業の重要インフラであるネットワークサービスの信頼性を損なわない。二重化構成や分散構成をとることで、システムの冗長化も可能。複数拠点に同製品を配備することで、万一のWAN障害が発生したとしても、その影響が全体に及ぶことはない。

充実の補助オプションで、運用の負荷を軽減

『NetAttest EPS』は、IDやパスワードやMACアドレスを利用した“従来の認証”に加えて、ワンタイムパスワードやデジタル証明書による“高度な認証”にも対応している。管理画面は日本語のWeb GUIでわかりやすく、いずれの認証方式においても直感的な操作で認証情報の管理ができる。特に、昨今のスマートデバイスの活用で注目されるデジタル証明書の活用においては、認証局(CA)機能の標準搭載に加えて、各種の運用補助オプションが充実している。大量の証明書ファイルを一括発行する「証明書一括生成ツール」(無償オプション・ソフトウェア)や、申請ワークフローにより、WindowsやMacOS、iOS、Android端末に証明書を展開する「NetAttest EPS-ap」(有償オプション・アプライアンス)を利用することで、より快適で、余裕をもったシステム運用が可能である。

『NetAttest EPS』は、いま企業に求められているセキュリティレベルを簡便に実現する製品だ。無線環境の構築やVPNシステムのリプレース、既存システムでのセキュリティ強化に、ぜひおすすめいただきたい。

主な仕様
型番 EPS-SX04
EPS-ST04
EPS-DX04
最大登録ユーザー数(※1) EPS-SX04:200
EPS-ST04:200/500(※2)/2,000(※2)/5,000(※2)
EPS-DX04:100,000
最大RADIUSクライアント登録数(※3) EPS-SX04:20
EPS-ST04:500
EPS-DX04:1,000/2,000(※2)
対応認証方式 EAP-TLS、EAP-MD5、EAP-PEAP(MS-CHAPv2、GTC、TLS)、EAP-TTLS(PAP、CHAP、MS-CHAP、MS-CHAPv2、GTC、EAP-MSCHAPv2、EAP-TLS)、Cisco-LEAP、EAP-FAST、PAP、CHAP、MS-CHAP、MS-CHAPv2
ネットワークインターフェイス 10/100/1000BASE-T(X)自動認識&Auto-MDI-X×4
形状 EPS-SX04:デスクトップ(別売りのラックマウントキット有り)
EPS-ST04:EIA19インチラックマウントタイプ
EPS-DX04:EIA19インチラックマウントタイプ
電源 90~264Vac、47~63Hz(90~135Vacのみサポート)
最大消費電力 EPS-SX04:42VA
EPS-ST04:68VA
EPS-DX04:121VA
適合規格 EPS-SX04:VCCI(Class B)、FCC(Class B)、CE、UL、RoHS、PSE(電源アダプター)
EPS-ST04:VCCI(Class A)、FCC(Class A)、CE、UL、RoHS、PSE(電源ケーブル)
EPS-DX04:VCCI(Class A)、FCC(Class A)、CE、UL、RoHS、PSE(電源ケーブル)
外形寸法(W×D×H) EPS-SX04:190×144×44mm
EPS-ST04:438×292×44mm
EPS-DX04:438×405×44mm
質量 EPS-SX04:1.0kg
EPS-ST04:5.0kg
EPS-DX04:7.8kg

※1 NetAttest EPS の「内部ユーザーデータベース」に登録可能なユーザーアカウントの最大件数です。ユーザーアカウントは「RADIUS認証」や「デジタル証明書」の発行に用います。
※2 機器本体の他に拡張ライセンスの購入が必要です。拡張ライセンスの詳細についてはメーカーサイトをご確認ください。
※3 NetAttest EPS に登録可能なRADIUSクライアントの最大件数です。 「RADIUSクライアント」とは、NetAttest EPSに対してRADIUS認証リクエストを送信する機器のことで、無線LANアクセスポイントや認証有線LANスイッチ、VPNゲートウェイなどが該当します。

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