セキュリティと管理の機能を搭載した無線LANブリッジ
サイレックス・テクノロジー BR-300AN

物流や医療、産業分野でも無線LANの導入・活用が進んでいる。新たに導入したハンディターミナルやタブレット端末は当然、無線LANに対応しているが、既存の設備の場合、無線LANに対応していない機器も少なくないというのが実情ではないだろうか。そこで活用したいのが、有線LAN機器を無線LAN化する無線LANブリッジだ。有線LAN機器を接続するだけで、無線LAN環境に対応させることが可能なので、現場の効率化を実現できる。

最大で16台の機器を接続可能。モバイルも固定機器も無線化できる
エンタープライズセキュリティにも対応しているので、オフィスや医療現場、工場などセキュリティを求められる環境でも安心して使用できる。
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サイレックス・テクノロジーの『BR-300AN』は有線LAN機器を無線LAN対応機器化する無線LANブリッジだ。同製品には2つの接続モードが用意されている。「シングルクライアントモード」では、1台の『BR-300AN』に1台の有線LAN機器を接続するモードだ。MACアドレス透過機能が搭載されているので、有線LAN接続時と同様の運用が無線LANでも可能になる。一方、「マルチクライアントモード」では、ネットワークハブを使用することで、最大で16台までの有線LAN機器を無線LAN化できる。

カートで移動させて使用する医療機器や、ハンディターミナルなどはシングルクライアントモードで、POS端末やラベルプリンター、製造機械などはマルチクライアントモードで使用するなど、現場の機器に合わせて柔軟な運用ができる点は、幅広い業種で導入の好材料となるだろう。

強固なセキュリティ機能と、便利な管理機能を搭載

『BR-300AN』には、業務用無線LANブリッジに重要視される、高いセキュリティ機能と管理機能が搭載されている。業務用で無線LAN機器を使用する場合に心配なのが、情報漏えいのリスクだ。同製品は、IEEE802.1xをはじめとした多彩なセキュリティ規格に対応している。医療用途など、高いセキュリティが求められる現場での使用を想定した暗号化機能に対応しているので、リスクを抑えながら無線LAN環境を活用することが可能だ。また、統合管理機能が搭載されているので、無線LAN化による管理業務の負担増も抑えられている。別売りの統合デバイス管理ソフトウェア「AMC Manager」を使用すれば、ファームウェアの更新などを一括して行うことが可能になる。

『BR-300AN』の導入による無線LAN化と、それによる業務の効率化を、管理運用まで含めて提案していただきたい。

主な仕様
型番 BR-300AN
有線LANインターフェイス RJ-45×1Port
有線LAN規格 10/100/1000BASE-T(自動認識)
無線LAN規格 IEEE 802.11a/b/g/n 2Tx2R
無線LAN認証方式※1 Open(None/64bit/128bit)
Shared(64bit/128bit)
WPA2-PSK(AES)
WPA/WPA2-PSK Mixed(Auto)
WPA2-Enterprise(AES)
WPA/WPA2-Enterprise Mixed(Auto)
802.1x (EAP-TLS/EAP-TTLS/PEAP/LEAP/EAP-FAST)
無線LAN対応チャネル 2.4GHz:1~13ch
5GHz:36~64ch, 100~140ch
アンテナ 内蔵2.4GHz/5GHz デュアルバンド
スマート無線設定 プッシュボタン方式、PINコード方式
最大消費電力 5.5W(DC5V 1.1A)
外形寸法(W×D×H) 100.0×100.0×25.5mm(本体のみ)
重量 120g(本体のみ)

※1 WPA-PSK(AES/TKIP)、及び、WPA-Enterprise(AES/TKIP)をご使用の環境ではWPA/WPA2-PSK Mixed (Auto)、WPA/WPA2-Enterprise Mixed(Auto)の設定をご使用下さい。

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