統合管理でIoT時代に対応するインテリジェントスイッチ
アライドテレシス AT-SH510/SH310シリーズ

IoT化が進み、多彩な通信機器がネットワークに接続される現代。ネットワークの整備はより重要となり、いかに効率良く管理をするかで、コストや工数、ひいては業績までも変わってくる。アライドテレシスの『AT-SH510』および『AT-SH310』シリーズは、独自の管理機能「AMF」を搭載したスイッチだ。デバイスを問わず、ネットワーク全体を統合管理することで、管理工数を削減し、手間とコストを低減できるメリットがある。

スタックモジュールの併用で、VCSを実現する『AT-SH510』シリーズ
写真は『AT-SH510-28GTX』。機能ごとのモジュールに分割されており、単一の障害が与える影響範囲を最小限に抑えることが可能。
写真拡大

2015年11月、アライドテレシスはネットワークスイッチの新ブランド『CentreCOM Secure HUB』シリーズを立ち上げた。このブランド製品の特長は、同社独自のネットワーク仮想化機能「AMF(Allied Telesis Management Framework)」に対応し、ネットワークの統合管理を適切なコストで実現できる点。全機種がAMFメンバーのエッジノード機能に対応しており、AMF非対応のデバイスとAMFネットワークを接続するハブとして機能する。認証機能やループガードなど、エッジスイッチに必要な機能に絞り込んだ設計がなされているため、導入コストも削減できる。

その中で、『AT-SH510』シリーズはギガビット対応ポートを24〜48基搭載したインテリジェントスイッチだ。SFP/SFP+スロットも4基搭載しており、すべて10ギガアップリンクとして利用できる。上位のコアスイッチに対して、10ギガでの接続を可能にしている。また、SFP/SFP+スロットは別売スタックモジュールを装着することで、スタックポートとしても利用できる。これによりVCS(Virtual Chassis Stack)を実現し、一台の仮想スイッチとして扱うことで、エッジレイヤーでの運用管理コストの低減が可能だ。PoE+対応モデルもラインアップされ、柔軟なシステム構築ができる。

大規模なエッジスイッチに利用できる『AT-SH310』シリーズ

『AT-SH310』シリーズもまた、同ブランドのインテリジェントスイッチだ。LANポートは24〜48ポート、SFPスロットは2基搭載。こちらもSFPスロットに専用スタックモジュールを装着することで、双方向最大4Gbpsのスタック帯域幅を持つVCSに対応できる。最大192ポートまでの拡張が可能なので、大規模ネットワークの端末収容エッジスイッチとして最適だが、さらにスタティックルーティング機能も標準で搭載しているため、小規模ネットワークのコアスイッチとしても運用可能だ。

『CentreCOM Secure HUB』シリーズを、管理しやすいネットワークの構築手段として、お客様の規模に合わせてご提案いただきたい。

AT-SH510シリーズ 主な仕様
型番 AT-SH510-28GTX AT-SH510-28GPX AT-SH510-52GTX AT-SH510-52GPX
準拠規格 IEEE 802.3 10BASE-T
IEEE 802.3u 100BASE-TX
IEEE 802.3z 1000BASE-SX/LX※1
IEEE 802.3ab 1000BASE-T
IEEE 802.3ah 1000BASE-BX10※1
IEEE 802.3ae 10GBASE-LR/SR/ER※2
IEEE 802.3x Flow Control
IEEE 802.3af Power over Ethernet※3
IEEE 802.3at Power over Ethernet+※3
IEEE 802.3az Energy-Efficient Ethernet
IEEE 802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※4
IEEE 802.1Q-2003 GVRP
IEEE 802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※5
IEEE 802.1X Port Based Network Access Control
IEEE 802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE 802.1p Class of Service, priority protocol
IEEE 802.1ax-2008 Link Aggregation(static and dynamic)※6
ポート
10/100/1000BASE-T(RJ-45コネクター) ×24 ×48
オートネゴシエーション
10M/100M Full/half 固定設定、1000M Full 固定設定、MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定
SFP+スロット ×4※7
RS-232 (RJ-45コネクター) ×1※8
USBポート(USB 2.0、タイプA(メス)) ×1※9
パフォーマンス
スイッチング方式 ストア&フォワード
最大パケット転送能力(装置全体/64Byte) 95.23Mpps 130.94Mpps
スイッチング・ファブリック 128Gbps 228Gbps
メモリー容量 フラッシュメモリー:64MByte
メインメモリー:512MByte
電源部
定格入力電圧 AC100-240V※10
平均発熱量※11 150kJ/h(最大190kJ/h) [AC電源×1個]
540kJ/h(最大1100kJ/h)

[AC電源×2個]
940kJ/h(最大1900kJ/h)
240kJ/h(最大310kJ/h) [AC電源×1個]
630kJ/h(最大1200kJ/h)

[AC電源×2個]
990kJ/h(最大2000kJ/h)
定格周波数 50/60Hz
定格入力電流 1.0A 3.0A(AC電源×1個) 1.0A 3.0A(AC電源×1個)
消費電力 41W(最大52W) [AC電源×1個]
150W(最大290W)

[AC電源×2個]
260W(最大530W)
69W(最大86W) [AC電源×1個]
170W(最大320W)

[AC電源×2個]
270W(最大550W)
外形寸法
(W×D×H・突起部含まず)
441×323×44mm 441×398×44mm 441×323×44mm 441×398×44mm
質量 4.2kg 5.7kg 4.8kg 6.2kg

※1 対応SFPモジュール装着時
※2 対応SFP+モジュール装着時
※3 AT-SH510-28GPX / AT-SH510-52GPX のみ
※4 IEEE 802.1w Rapid Spanning Tree 包含
※5 IEEE 802.1s Multiple Spanning Tree 包含
※6 IEEE 802.3ad と同等
※7 AT-SH510-28GTX・AT-SH510-28GPXのポート27, 28、AT-SH510-52GTX・AT-SH510-52GPXのポート51, 52はスタックポートとして使うか、拡張用のスイッチポートとして使うかを選ぶことができます。VCS機能を有効に設定するとスタックポートに、無効に設定するとスイッチポートになります。
※8 同製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIP アドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「CentreCOM VT-Kit2 plus」またはRS-232 ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。なお、CentreCOM VT-Kit2 plusのUSB使用時の対応OSは、メーカーサイトにてご確認ください。
※9 USB 2.0のUSBメモリーをご使用ください。また、ご使用の際には、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。
※10 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。
※11 AT-SP10LR×4個 使用時

AT-SH310シリーズ 主な仕様
型番 AT-SH310-26FT AT-SH310-26FP AT-SH310-50FT AT-SH310-50FP
準拠規格 IEEE 802.3 10BASE-T
IEEE 802.3u 100BASE-TX/FX※1
IEEE 802.3ah 100BASE-BX※1
IEEE 802.3z 1000BASE-LX/SX※1
IEEE 802.3ab 1000BASE-T
IEEE 802.3ah 1000BASE-BX10※1
IEEE 802.3x Flow Control
IEEE 802.3af Power over Ethernet※2
IEEE 802.3at Power over Ethernet+※2
IEEE 802.3az Energy-Efficient Ethernet※3
IEEE 802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※4
IEEE 802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※5
IEEE 802.1X Port Based Network Access Control
IEEE 802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE 802.1p Class of Service, priority protocol
IEEE 802.1ax-2008 Link Aggregation (static and dynamic)※6
ポート
10/100BASE-TX ×24(RJ-45コネクター) ×24(PoE-OUT RJ-45コネクター) ×48(RJ-45コネクター) ×48(PoE-OUT RJ-45コネクター)
10/100/1000BASE-T※7 ×2(RJ-45コネクター)
オートネゴシエーション
10M/100M Full/half固定設定(10/100BASE-TX)、10M/100M/1000M Full固定設定(10/100/1000BASE-T)、MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定
SFPスロット ×2※7
スタックモジュールスロット ×2
RS-232(RJ-45コネクター) ×1※8
USBポート(USB 2.0、タイプA(メス)) ×1※9
パフォーマンス
スイッチング方式 ストア&フォワード
最大パケット転送能力(装置全体/64Byte) 9.52Mpps 13.09Mpps
スイッチング・ファブリック 56Gbps 156Gbps
メモリー容量 フラッシュメモリー:64MByte
メインメモリー:512MByte
電源部
定格入力電圧 AC100-240V※10
平均消費電力 22W(最大26W) 240W(最大520W) 41W(最大53W) 250W(最大530W)
平均発熱量 80kJ/h(最大95kJ/h 880kJ/h(最大1900kJ/h) 150kJ/h(最大190kJ/h) 920kJ/h(最大1900kJ/h)
定格周波数 50/60Hz
定格入力電流 1.0A 5.0A 1.0A 5.0A
外形寸法
(W×D×H・突起部含まず)
340×213×44mm 440×359×44mm 440×308×44mm 440×359×44mm
質量 2.4kg 5.3kg 4.5kg 5.8kg

※1 対応SFPモジュール装着時
※2 AT-SH310-26FP/AT-SH310-50FPのみ
※3 AT-SH310-26FT/AT-SH310-26FPの場合、ポート1~ポート24のみサポート。AT-SH310-50FT/AT-SH310-50FPの場合、ポート1~ポート48のみサポート
※4 IEEE 802.1w Rapid Spanning Tree包含
※5 IEEE 802.1s Multiple Spanning Tree包含
※6 IEEE 802.3adと同等
※7 10/100/1000BASE-T2ポートとSFP2スロットはコンボ(共用)ポート
※8 同製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIPアドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「CentreCOM VT-Kit2 plus」またはRS-232 ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。なお、CentreCOM VT-Kit2plusのUSB使用時の対応OSは、メーカーサイトにてご確認ください。
※9 USB 2.0のUSBメモリーをご使用ください。また、ご使用の際には、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。
※10 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。

→カテゴリ一覧に戻る