IEEE802.3at/af規格対応のPoEインジェクター
ヤマハ YPS-PoE-AT

PoEインジェクターとは、ネットワークの通信信号と電力を、同時に通信機器に伝送する機器だ。LANの延長ケーブルと、ACアダプターの役割を兼ね備えた製品といえる。ヤマハの『YPS-PoE-AT』は、IEEE802.3at/af規格に準拠したPoEインジェクター。ネットワークカメラのように、設置場所が特異で電源を確保しにくい製品をネットワークに組み込むうえで有用となる。対応する無線LANアクセスポイント『WLX202』や『WLX302』との併用で、スマートなネットワーク構成が実現可能だ。

設置の自由度が高く、スマートな配線を実現可能
2基搭載するLANポートのうち1つがPoE給電に対応。
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『YPS-PoE-AT』は、IEEE802.3at/af規格に準拠したPoEインジェクターだ。LANポートを2基搭載しており、そのうち1つがPoE給電に対応している。ここから、PoE受電機器に給電することが可能。主に無線LANアクセスポイントやネットワークカメラなど、高所に設置しがちで、電源をコンセントから取りにくい製品をネットワークに組み込むときに威力を発揮する。

ファンレス設計ゆえ、動作音が静か。それでいて動作環境条件温度は0〜50℃と、設置場所が制限されにくい。さらに設置用のマグネットが標準搭載されており、ならべてラックにマウントしたり、スチール製什器に貼り付けたりと、自由な設置が可能となっている。

『WLX202』との組み合わせで、設置環境に応じたネットワーク構成を実現

同製品からの給電に対応する無線LANアクセスポイントとして、同社は『WLX202』を同時にリリースしている。IEEE802.11acに準拠しており、同規格に対応した無線LAN端末との間で、最大866Mbpsの高速データ通信が可能となっている。別売りオプションの電源アダプター『YPS-12HT』、『YPS-PoE-AT』、またはPoEスイッチの『SWX2200-8PoE』での給電かをオフィスの環境に合わせて選択し、運用できるようになっている。壁や天井などに自由に設置でき、オフィスだけでなく商業施設などさまざまな空間になじむよう、存在感を抑えたデザインになっている。動作環境温度も『YPS-PoE-AT』と同様で50℃までとなっており、幅広い条件下での設置が可能だ。

管理も独自のGUIから容易に設定を行えるようになっているので、『YPS-PoE-AT』と『WLX202』を利用した、スムーズかつ容易に運用できるネットワーク構成をお客様にご提案いただきたい。

主な仕様
製品名 YPS-PoE-AT
LANポート数2(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)
PoE給電可能ポート1
PoE規格IEEE 802.3at
給電方式 Alternative B※1
最大給電能力 30W
対応PoE受電機器 IEEE 802.3af規格またはIEEE 802.3at規格に準拠したPoE受電機器
電源 AC100~240V(50/60Hz)※2、電源内蔵(電源スイッチなし)、電源インレット(3極コネクター、C14タイプ)
消費電力 最大消費電力(皮相電力):34W(60VA)
最大消費電流:0.6A
発熱量:123kJ/h
外形寸法(W×D×H) 96×180×42mm(突起部を含む)
質量 0.6kg(付属品含まず)

※1 8線結線のエンハンスド・カテゴリー5以上のLANケーブルをお使い下さい。
※2 付属の電源ケーブルを使用する場合は、日本国内AC100Vのみ使用可能です。

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