写真は『XG-M24TPoE+』。光ポート状態診断機能により障害発生時の簡易的な光の状態確認が可能。

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パナソニックESネットワークスの『XG』シリーズは、PoE/PoE+給電に対応したレ イヤー2スイッチングハブだ。8ポートの『XG-M8TPoE+』、16ポートの『XG- M16TPoE+』、24ポートの『XG-M24TPoE+』がラインアップされている。いずれも理論上6.93Gbpsの高速通信が可能なIEEE802.11ac Wave2の高速無線LAN環境に対応できる10Gbpsのアップリンクポートを標準で搭載しており、通信遅延の解消を期待できる。ダウンリンクは全ポートがギガビットに対応している。さらに、安定した高速通信を実現するために、複数の回線を同時に使用する「リンクアグリ ゲーション機能」も搭載されている。電源供給で悩むことなく、高速な無線LAN環境を構築できるだろう。

給電性能はIEEE802.11af／IEEE802.11atに対応し、装置あたりの最大給電能力は、『XG-M16TPoE+』が250W、『XG-M24TPoE+』が370Wだ。1ポートあたり30Wまで給電可能なので、無線LANアクセスポイントのほかにも、Webカメラなど多彩なPoE機器を接続できる。

『XG』シリーズでは、アップリンクポート側の誘導雷サージ特性が強化された。激しい落雷を伴うゲリラ豪雨が増加しているが、落雷などが原因の通信障害を抑えることができるようになる。また、通信を許可するポート同士をグループとして割り当てる「ポートグルーピング機能」や、各ポートのIGMPパケットをフィルタリングする「IGMPスヌーピング機能」が搭載されているので、効率的な通信制御が可能だ。省エネ機能としては、PoE給電を自動で制御する「PoEスケジューラ機能」や未使用ポートの給電をOFFにする機能が搭載されている。

同製品を活用した高速で、耐障害性の高いネットワーク構築を提案していただきたい。