近年のクラウド化はサーバーやストレージに留まらず、ネットワークにも及びつつある。この潮流に対応できるスイッチが、APRESIA Systemsのイーサネットスイッチ『ApresiaNP』シリーズだ。ネットワークの運用・管理を支援するEthernet OAMや、G.8032によるネットワーク経路の冗長化など、クラウドを意識した機能を多数搭載。将来的にはOpenFlowスイッチとして動作し、SDN(Software Defined Network)にも利用可能だ。
近年のIT投資は、オンプレミスからクラウド関連へ移行し、ネットワークのサービス化「Network as a Service」が進んでいる。こういった背景から開発されたイーサネットスイッチが、『ApresiaNP』シリーズだ。ポート数が異なる『ApresiaNP7000-48X6L』と『ApresiaNP5000-48T4X』がラインアップされている。
Ethernetの拡張機能としてネットワークの保守・管理をサポートするEthernet OAMのほか、ネットワークをリング構成にして経路を冗長化するG.8032を搭載するなど、「Network as a Service」に求められる多くの機能に対応する。さらに将来的には、SDN向けのOpenFlowや、1台のスイッチを複数の仮想的なルーターとして運用できるVRF(Virtual Routing and Forwarding)にも対応する予定だ。
『ApresiaNP7000-48X6L』は、1000BASE-X/10GBASE-Rポートを48基、40GBASE-Rポートを6基備える。スイッチング容量も大きく、大容量トラフィックの交換が必要なコアスイッチとして利用可能だ。
『ApresiaNP5000-48T4X』では、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポートを8基、1000BASE-X/10GBASE-R対応ポートを4基、オプションで40GBASE-R対応ポートを2基と、幅広いポートを搭載。ディストリビューションスイッチやデータセンターのトップオブラックスイッチとして利用できる。
いずれの機種もライセンスを別途追加することで、レイヤー3スイッチとしても使用することが可能。クラウド時代に対応する、数々の最先端機能を備えた『ApresiaNP』シリーズを、ぜひおすすめいただきたい。
ApresiaNP7000-48X6L | ApresiaNP5000-48T4X | |
インターフェイス | 1000BASE-X/10GBASE-R:48(SFP/SFP+) 40GBASE-R:6(QSFP+) Management Port:対応 |
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T:48 1000BASE-X/10GBASE-R:4(SFP/SFP+) 40GBASE-R:2(QSFP+)※1 Management Port:対応 |
パフォーマンス | スイッチ容量:1.44Tbps スループット:1,071.4Mpps パケットバッファ:12Mbyte MAC登録数:160k |
スイッチ容量:336Gbps スループット:250Mpps パケットバッファ:4Mbyte MAC登録数:64k |
VLAN | サポートVLAN数:4,094 Protocol VLAN Stacked VLAN Private VLAN |
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消費電力(AC100V時) 最大/典型値※2 |
306/190W | 165/98W |
電源対応 | 二重化電源構造、AC/DC※3電源対応 | |
動作温度 | 0~45℃ | |
外形寸法(W×D×H・本体のみ) | 441×448×44mm | 441×390×44mm |
概算質量 | 7.0kg以下※4 | 6.0kg以下※4 |
※1 40Gオプションモジュール NP5K-2L 実装時
※2 全ポート1518ByteユニキャストL2フレーム、IFG 12Byte通信、SFPポートH-SX-SFP/R、SFP+ポートH-LR-SFP+、QSFP+ポートH-LR4-QSFP+搭載時
※3 DC電源は、将来対応予定
※4 電源、ファン、40Gインターフェイスモジュール含まず