全ポートが10ギガビット対応のインテリジェントスイッチ
アライドテレシス AT-XS916MXT / AT-XS916MXS

2002年に標準化されて以来、コストの低減が進んできた10ギガビットネットワーク。データセンターなどの大規模ネットワークに限らず、中小規模でも導入しうる環境が整ってきている。アライドテレシスの『AT-XS916MXT/AT-XS916MXS』は全ポートが10ギガビットイーサネットに対応したインテリジェントスイッチ。拡張性、信頼性の高いネットワーク環境の構築の際には、ぜひとも検討していただきたい製品だ。

高速かつ安定した接続を担保する機能を豊富に搭載
ネットワークループを自動で検出し、該当ポートを停止するなど、設定した措置を自動で行うループガードに対応。
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アライドテレシスの10ギガビットイーサネット・インテリジェントスイッチをラインアップする『Secure HUB AT-XS900MX』シリーズから、『AT-XS916MXT』と『AT-XS916MXS』の2製品がリリースされた。全ポートが10ギガビットに対応しており、『AT-XS916MXT』は100/1000/10GBASE-Tポートを12基、SFP/SFP+スロットを4スロット搭載。『AT-XS916MXS』はそれぞれ4基・12スロットを搭載している。拡張性が高く信頼性に優れ、膨大なトラフィック需要にも確実に応えてくれる。

接続ミスなどによるネットワークループを自動で検出し、該当ポートを停止するなど、設定した措置を自動で行うループガードに対応。また、EPSRにより、リング構成のネットワークにおいて、レイヤー2レベルの障害の検出と経路の切り替えを最短50ミリ秒未満で行うことができる。UDLDもサポートし、ツイストペアケーブルや光ケーブルの物理接続構成をモニターし、単一方向リンクを検出。障害発生時に自動でシャットダウンし、リンク異常を防止できる。

統合管理によるコスト低減と、多彩なセキュリティ機能を実現

独自の管理システム「Allied Telesis Management Framework(AMF)」による統合管理も特長の1つだ。これはネットワーク上のスイッチやルーターといった機器を、1台の機器として統合管理できるネットワーク仮想化機能。構成機器を自動で認識し、機器の故障時には自動復旧を行う。また、設定やバックアップ、ファームウェアの更新なども一括で行うことができ、運用・管理にかかわるコストを大幅に削減できる。

セキュリティ機能も充実しており、同一ポート上でIEEE802.1X認証やWeb認証、MACアドレスベース認証を混在できるTri-Auth機能を搭載。同一ポート上でユーザーごとに別々の認証方式を使用し、さらに異なるVLANを動的に付与するマルチプルダイナミックVLAN機能も搭載され、柔軟な認証による運用が可能だ。

主な仕様
型番 AT-XS916MXT/AT-XS916MXS
準拠規格 IEEE802.3u 100BASE-TX
IEEE802.3z 1000BASE-LX/SX ※1
IEEE802.3ab 1000BASE-T
IEEE802.3ae 10GBASE-LR/SR/ER ※1
IEEE802.3an 10GBASE-T
IEEE802.3x Flow Control
IEEE802.3az Energy-Efficient Ethernet ※2
IEEE802.1D-2004 Spanning Tree、Rapid Spanning Tree ※3
IEEE802.1Q-2005 VLAN Tagging、Multiple Spanning Tree ※4
IEEE802.1X Port Based Network Access Control
IEEE802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE802.1p Class of Service、priority protocol
IEEE802.1ax-2008 Link Aggregation (static and dynamic) ※5
適合規格 【CE】
安全規格:UL60950-1、CSA-C22.2 No.60950-1
EMI規格:VCCI クラスA

【EU】
RoHS指令
通信速度 100Mbps/1000Mbps/10Gbps
ポート

■AT-XS916MXT

【100/1000/10GBASE-T(RJ-45コネクター)】
×12

【オートネゴシエーション】 ※6
10M/100M Full/half 固定設定、1000M Full固定設定、MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定

【SFP/SFP+スロット】 ※7
×4

【RS-232(RJ-45コネクター)】 ※8
×1

【USBポート(USB 2.0、タイプA(メス))】 ※9
×1

■AT-XS916MXS

【100/1000/10GBASE-T(RJ-45コネクター)】
×4

【オートネゴシエーション】 ※6
10M/100M Full/half 固定設定、1000M Full固定設定、MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定

【SFP/SFP+スロット】 ※7
×12

【RS-232(RJ-45コネクター)】 ※8
×1

【USBポート(USB 2.0、タイプA(メス))】 ※9
×1
パフォーマンス 【スイッチング方式】
ストア&フォワード

【最大パケット転送能力(装置全体/64Byte)】
238.08Mpps

【スイッチング・ファブリック】
320Gbps

【メモリー容量】
フラッシュメモリー:128MByte
メインメモリー:1GByte
MACアドレス登録数:16K ※10
VLAN登録数:4,094個(VID=1~4,094)
IPv4ホスト(ARP)登録数:1,536
IPv4ルート登録数:16 ※11
電源部

■AT-XS916MXT

【定格入力電圧】
AC100-240V ※12

【入力電圧範囲】
AC90-260V ※12

【定格周波数】
50/60Hz

【定格入力電流】
1.0A

【最大入力電流(実測値)】
0.87A

【平均消費電力】 ※13
64W(最大78W)

【平均発熱量】 ※13
230kJ/h(最大280KJ/h)

■AT-XS916MXS

【定格入力電圧】
AC100-240V ※12

【入力電圧範囲】
AC90-260V ※12

【定格周波数】
50/60Hz

【定格入力電流】
1.0A

【最大入力電流(実測値)】
0.96A

【平均消費電力】 ※13
40W(最大53W)

【平均発熱量】 ※13
140kJ/h(最大190KJ/h)
外形寸法(W×D×H・突起部含まず) 210×320×42.5mm
質量 2.7kg

※1 対応SFPモジュール装着時
※2 100/1000/10GBASE-Tポートで100/1000Mリンク時のみサポート
※3 IEEE802.1w Rapid Spanning Tree包含
※4 IEEE802.1s Multiple Spanning Tree包含
※5 IEEE802.3adと同等
※6 100M/1000M/10G Full Duplexでの接続のみサポートしています。
※7 SFP/SFP+ スロットのうちポート15、16はスタックポートとして使うか、拡張用のスイッチポートとして使うかを選ぶことができます。VCS機能を有効に設定するとスタックポートに、無効に設定するとスイッチポートになります。
※8 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIPアドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「CentreCOM VT-Kit2 plus」またはRS-232ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。
※9 USB 2.0のUSBメモリーをご使用ください。また、ご使用の際には、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。
※10 表中では、K=1024
※11 インターフェイス経路、スタティック経路、ダイナミック経路など、各種経路情報を含めた登録数です。
※12 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。
※13 AT-XS916MXT:AT-SP10LR×4個使用時、AT-XS916MXS:AT-SP10LR×12個使用時

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