1Uサイズで12系統を変換するメディアコンバーター
パナソニックESネットワークス MCG1100SP-12

クラウド、IoTなど、様々な用途でのネットワークの利用が進み、大規模化する昨今、高速かつ長距離への対応と構築・管理の柔軟性が求められている。これに応える製品が、パナソニックESネットワークスのメディアコンバーター『MCG1100SP-12』だ。1Uに収まるコンパクトサイズで、最大で12ユニットの光伝送が可能となっている。

高速かつ大容量の長距離ネットワークを実現
最大12ユニットのメディアを変換することが可能なメディアコンバーター。動作環境温度50℃までに対応し、環境温度の高めの場所にも導入が可能だ。
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メディアコンバータ—とは、異なる種類の伝送ケーブルを接続し、相互の信号を変換し合って通信を可能にする装置。大学などの敷地面積の広い施設においては、広範囲化はもちろん、ネットワーク構築や管理の容易さが求められている。しかし、UTPケーブルによる通信距離は最大で100mで、長距離ネットワークを構築するには限界がある。さらに中間にフロアスイッチなどを設置する従来の多段型ネットワークでは管理機器が増加することから、コストだけでなく管理の手間も増加するという課題がある。そこで役立つのが、伝送範囲を延長できるメディアコンバーターだ。基幹スイッチの通信をメディアコンバーターで延長することでシンプルな構成が可能になる。

パナソニックESネットワークスの『MCG1100SP-12』もその1つで、最長10kmのデータ伝送を可能としている。1Uサイズのコンパクトな筐体に、UTPポートとして1000BASE-Tを、光ポートとしてSFPスロットを、それぞれ12基搭載している。これにより、限られたスペースで最大12ユニットのメディアを変換することが可能となっている。動作環境温度50℃までに対応し、廊下や階段などの環境温度の高めの場所にも導入が可能だ。

モジュールの追加で、長距離伝送を可能に

『MCG1100SP-12』は、光ポートに別売りのSFPモジュールを装着して使用。これにより、1GbEに相当する高速なメディア変換が実現できる。また、光の送受信状態をLEDで確認できる「簡易光ポートモニタリング機能」に対応しており、パケットロス等の障害を未然に防ぐことができる。さらに、シングルモードの光ファイバーに対応するSFPモジュール「1000BASE-LX SFP Module」を使用することで、最長10kmの長距離伝送が可能だ。

電源を共通化することで、省スペース化を実現。1ポートのメディアコンバータ—を12台接続するより約23%の電力を削減でき、より効率の良いシステム構築が可能となっている。総合的なシステムも含めて、お客様にご提案いただきたい。

主な仕様
型番 MCG1100SP-12
インターフェイス 1000BASE-T:12
1000BASE-SXもしくは1000BASE-LX:12(LCコネクター)
入力電圧範囲 90~132V
消費電力(最大/最小) 24.0W/9.1W
動作環境温度 0~50℃
動作環境湿度 20~80%RH(結露なきこと)
保管環境温度 −20~70℃
保管環境湿度 5~90%RH(結露なきこと)
付属品 電源コード、取扱説明書、取付金具(19インチラックマウント用)、ねじ、ゴム足
外形寸法(W×D×H・突起部含まず) 440×350×44mm
質量 4,100g

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