ネットワークの規模が拡大すると、管理の手間も増えて人的コストが積もりがちになるもの。ネットワーク製品は、性能面はもとより管理のしやすさも考慮に入れて選びたいところ。その意味でアライドテレシスの『AT-x230-28GT』は有用だ。スロットにSDメモリーカードを装着することでファームウェア管理や設定の反映を実行可能。独自のAMF機能による統合管理にも対応し、管理者の負担を大幅に軽減してくれる。
『AT-x230-28GT』は、レイヤー2plusのギガビット対応インテリジェントスイッチ。10/100/1000BASE-Tポートを24基、SFPスロットを4基搭載している。SFPスロットにオプションのSFPモジュールを挿入することで、ギガビット光ポートを実装可能だ。大きな特長は、「SDカードトリガー機能」だ。これはSDメモリーカードを装着することで、ファームウェアの更新や設定の反映を、自動的に行えるもの。さらに、機器設定やファームウェアを保存したSDメモリーカードから起動できる、「SDカードオートリブート」もサポート。管理・運用をPCレスで行うことができる。
障害対策機能としては、ループガードを搭載。ネットワーク上のループを自動で検出し、当該ポートを自動で遮断する。また、レイヤー2レベルでの障害の検出と経路の切り替えを最短50ミリ秒未満で行うEPSRもサポート。セキュリティ機能も充実しており、Tri-Authにより同一ポート上でIEEE802.1X認証やWeb認証などの混在が可能。セキュアなリモートアクセス環境を実現するSSHや、SNMPv3の暗号化・認証機能もサポートしている。
独自のAMF（Allied Telesis Management Framework）にも対応。これは、ネットワーク上のスイッチやルーターを1台の機器として統合管理できるネットワーク仮想化機能。システムは統合管理を行うAMFマスター機器と管理されるAMFメンバーから構成され、同製品は後者に属し、AMFに組み込めばAMFマスター側から管理できる。設置時の設定や故障時の復旧を自動で行えるほか、ファームウェアの更新や設定変更、バックアップを一括で実行できるため、管理者の負担を大幅に軽減可能だ。
AMFを導入することで、より快適な管理を実現することができる。全体的なシステム構成まで含め、お客様にご提案いただきたい。
| 型番 | AT-x230-28GT |
|---|---|
| 準拠規格 | IEEE 802.3 10BASE-T, IEEE 802.3u 100BASE-TX/FX※1 IEEE 802.3ah 100BASE-BX※1 IEEE 802.3z 1000BASE-LX/SX※1 IEEE 802.3ab 1000BASE-T IEEE 802.3ah 1000BASE-BX10※1 IEEE 802.3x Flow Control IEEE 802.3az Energy-Efficient Ethernet※2 IEEE 802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※3 IEEE 802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※4 IEEE 802.1X Port Based Network Access Control IEEE 802.1AB Link Layer Discovery Protocol IEEE 802.1p Class of Service, priority protocol IEEE 802.1ax-2008 Link Aggregation (static and dynamic)※5 |
| 適合規格 | CE 安全規格：UL60950-1, CSA-C22.2 No.60950-1 EMI規格：VCCI クラスA EU RoHS 指令 |
| 通信速度 | 10Mbps/100Mbps/1000Mbps |
| ポート | 10/100/1000BASE-T（RJ-45コネクター）：×24 SFPスロット：×4 RS-232（RJ-45コネクター）：×1※6 SDHCカードスロット：×1※7 オートネゴシエーション、10M/100M Full/half 固定設定、1000M Full固定設定、MDI/MDI-X自動認識、MDI/MDI-X 固定設定 |
| スイッチング方式 | ストア＆フォワード |
| メモリー容量 | フラッシュメモリー：64MByte メインメモリー：512MByte |
| MAC アドレス登録数 | 16K※8 |
| 定格入力電圧 | AC100-240V※9 |
| 入力電圧範囲 | AC90-264V※9 |
| 定格入力電流 | 0.60A |
| 最大入力電流（実測値） | 0.49A |
| 平均消費電力※10 | 23W（最大26W） |
| 平均発熱量※10 | 83kJ/h（最大94kJ/h） |
| 外形寸法（W×D×H・突起部含まず） | 341×231×44mm |
| 質量 | 2.4kg |
※1 対応SFP モジュール装着時
※2 10/100/1000BASE-Tポートのみ
※3 IEEE 802.1w Rapid Spanning Tree包含
※4 IEEE 802.1s Multiple Spanning Tree包含
※5 IEEE 802.3adと同等
※6 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIP アドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「CentreCOM VT-Kit2 plus」またはRS-232 ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。
※7 SanDisk 社製のSDHC 32GB について動作確認を行っています。SanDisk 社製のSDHCメモリーカードを使用する場合は、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。なお、同社での動作確認にはスピードクラス CLASS 4 のSDHCメモリーカードを使用していますが、これは CLASS 4 の転送速度を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
※8 表中では、K=1024
※9 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。
※10 AT-SPTXa×4個使用時。
