企業などのエッジスイッチに必要な機能を搭載
APRESIA Systems ApresiaNP2000シリーズ

IoTという言葉が一部の専門家が使うテクニカルタームではなくなってきた。しかし、アクセスポイントやWebカメラなど、従来から存在する機器の増加と、それに伴うネットワークの複雑化は着実に進んでいるといえるだろう。ネットワークの複雑化は、そのまま管理業務の煩雑化、負担の増加に繋がっている。複雑化し拡大するネットワーク管理の負担を軽減するためには、多彩な管理機能を搭載したスイッチが必要だ。

ループ障害を自動検知・自動復旧など、運用管理の負担削減を実現する機能を搭載
写真は『ApresiaNP2000-48T4X』。スタック機能、ループ障害検知機能など、多彩な管理機能を搭載し、企業ネットワークやデータセンターのエッジスイッチに最適。
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APRESIA Systemsは、日立金属株式会社の情報システム事業部門が2016年12月から独立し、新会社としてスタートした。そんな同社から発表された『ApresiaNP2000』シリーズは、企業ネットワークやデータセンターなどのエッジスイッチに適した製品だ。今回、同シリーズに10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tポートを24ポートと48ポート搭載した2つのタイプが新たにラインアップに加わった。

ネットワークが複雑化すると、ネットワーク端末などでのループ障害が発生するリスクが高まる。しかし、同製品は1ポート配下の島スイッチループや、島スイッチ跨ぎのループ、装置跨ぎのループなどを自動で検知することが可能だ。さらに自動復旧・自動排除を行うので、ネットワーク管理者の管理負担を削減することができる。そのほかにも802.1XやMAC認証、WEB認証(SSL対応)などをはじめとした各種ネットワーク認証機能への対応や、運用保守管理機能(EthernetOAM)など、管理業務をサポートする機能も多数搭載されている。

スタック機能やSDNへの対応など、将来のネットワーク拡大にも対応

『ApresiaNP2000』シリーズは、拡大するネットワークに対応するスケーラビリティーも備えている。最大で4台までのスタックが可能なので、経済性と柔軟性を両立させたネットワーク構成が可能になる。また、SDカードブートで初期設定や代替機への移行もスムーズに行えるほか、今後のファームウェアのアップデートによってSDN(OpenFlow1.3)にも対応する予定。ネットワークの管理業務の大幅な省力化が期待できる。

ネットワークの拡大と複雑化は避けることのできない課題だ。将来のネットワーク構成の拡大や変更に柔軟に対応できる機器を提案していただきたい。

主な仕様
ApresiaNP2000-24T4X ApresiaNP2000-48T4X
インターフェイス 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×24
1000BASE-X/10GBASE-R×4
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×48
1000BASE-X/10GBASE-R×4
電源対応 単電源構造、AC電源対応
100-120/200-240VAC(50/60Hz)
パフォーマンス ノンブロッキング:対応
スイッチ容量:128Gbps
スループット:95.24Mpps
パケットバッファ:1.5Mbyte
MAC登録数:16k
ノンブロッキング:なし※1
スイッチ容量:176Gbps※1
スループット:130.95Mpps※1
パケットバッファ:3Mbyte
MAC登録数:16k
VLAN ポートベースVLAN:対応
802.1Q ベースTAG VLAN:対応
サポートVLAN数:4094
Protocol VLAN:対応
Stacked VLAN:対応
Private VLAN:対応
消費電力(AC100V時) 最大値35W/典型値23W 最大値58W/典型値46W
動作温度 0~50℃
外形寸法(W×D×H) 441×254.9×44mm

※ 予告なく記載されている仕様が変更になる場合があります。

※1 ポートの組み合わせによってはワイヤースピード非対応。(ポート1~24、49、50とポート25~48、51、52間の帯域は24.3Gbps)

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