ネットワーク機器は性能ももちろんのこと、管理のしやすさも考慮して選びたいもの。ヤマハの『SWX2100-24G』はシンプルなL2スイッチ。基本機能に特化したモデルながら、SFPポートを搭載しており、フロアや建物をまたがる柔軟な構成が可能だ。さらに管理ツールも無償で提供される。ネットワーク構造の可視化を実現する「Yamaha LAN Monitor」に対応し、管理の負担を軽減することが可能だ。
『SWX2100-24G』は、20基のEthernetポートと4基のEthernet/SFPコンボポートを搭載したL2スイッチ。SFPポートに光接続モジュールなどを接続することで、フロア間や建物間にまたがる長距離接続を柔軟かつ安価に構築することができる。SFPポートはリングアグリゲーションにより、仮想的に1つのインターフェイスとして扱うことが可能。接続ケーブルの冗長化や通信速度の向上を実現できる。さらにQoS機能により、通信品質を確保することが可能となっている。
各種機能は本体前面のCONFIGスイッチで簡単に切り替えられ、ランプの点灯やLayer2 Management Service、フロー制御、ループ検出、低消費電力モードなど、きめ細かい設定が可能だ。そのほか、ファンレス設計により動作音は静かで、会議室など静音性が求められる環境にも対応。動作周囲温度は50℃まで対応と、高温になりがちなPCルームなどにも設置できる。
管理ツールとして、「Yamaha LAN Monitor」を無償で提供。これはネットワーク上のPCから管理や監視を行える新たなアプリだ。これにより、ネットワークトポロジーを表示し、ネットワーク全体の可視化を実現可能。スナップショット機能を搭載しており、ネットワークの異常を自動で検知することができる。また、スイッチの配下に接続した端末を監視することも可能だ。ネットワーク全体の構造を把握できることで、管理が容易となって管理者の負担を軽減し、全体の運用コストを削減する効果も見込める。そのほか、従来の「LANマップ」機能にも対応しており、同社のルーターと併用することで、ネットワーク構成をわかりやすくグラフィカルに表示することが可能だ。
シンプルで導入しやすく、管理も容易なスイッチ製品として、『SWX2100-24G』をお客様にご提案いただきたい。
型番 | SWX2100-24G |
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LANポート数 | 24 ※1 |
SFPスロット数 | 4 ※1 |
スイッチング容量 | 48Gbit/s |
転送能力 | 36Mpps |
最大MACアドレス登録数 | 8,192 |
フロー制御 | IEEE802.3x(全二重)、バックプレッシャー(半二重)※2、HOLブロッキング防止 |
サポート機能 | リンクスピードダウンシフト、パケットカウンター※3、省電力モード(IEEE802.3az EEE)※2 |
動作環境条件 | 周囲温度:0〜50℃、周囲湿度:15〜80%(結露しないこと) |
電源 | AC100~240V(50/60Hz)、電源内蔵(電源スイッチなし)、電源インレット(3極コネクター、C14タイプ) |
最大消費電力(皮相電力)、最大消費電流、発熱量 | 16W(32VA)、0.32A、57.6kJ/h |
最大実効伝送速度(Gbit/s) | 24.0※4 |
電波障害規格、環境負荷物質管理 | VCCIクラスA、RoHS対応、省エネ法準拠 |
外形寸法(W×D×H) | 440×200×43.2mm(突起物、レッグ含まず) |
質量(付属品含まず) | 2.7kg |
付属品 | 電源ケーブル、電源抜け防止金具、取扱説明書(保証書含)、レッグ、ダストカバー(SFPポート取付け済み)、ラックマウント用金具&ネジ |
※1 LANポートのうち4ポート(21~24ポート)はSFPスロットとのコンボ(共用)ポートです。
※2 CONFIGスイッチで設定します。
※3 パケットカウンターの状態を監視するには、L2MSコントローラーに対応しているルーター/ファイアウォール/スイッチが必要です。
※4 「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づくスイッチのエネルギー消費効率です。