QoSやACLでトラフィックを細かく制御できるスイッチ
アライドテレシス AT-FS980M/9

ネットワークの混雑が進む昨今、業務効率を高めるうえで、トラフィック制御は重要な課題となっている。アライドテレシスの『AT-FS980M/9』は、その潮流にマッチしたファーストイーサネット・インテリジェント・スイッチだ。エッジスイッチでありながらハードウェアレベルでのパケットフィルターを搭載し、QoSやACLによる細かなトラフィック制御を実現。IP電話やネットワークカメラなど、多様なデバイスのパケットを制御できる。

きめ細かいトラフィック制御を、ハードウェアレベルで処理
ハードウェアパケットフィルターをサポートした、ファーストイーサネット・インテリジェント・スイッチ。高度な認証・暗号化方式にも対応し、ネットワークエッジでのセキュリティを高める。
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『AT-FS980M/9』は、10BASE-T/100BASE-TXポートを8基、SFPスロットと10/100/1000BASE-Tのコンボポートを1基備えたインテリジェント・スイッチだ。動作温度が最大50度と、高負荷環境への設置が可能。また、ファンレス設計のため、ホコリの吸い込みなどによる障害が起きにくく、設置場所を選ばず使用できる。

同製品の大きな特長は、エッジスイッチでありながらハードウェアパケットフィルターをサポートしている点だ。これにより、QoSやACLによるきめ細かなトラフィック制御をハードウェアで高速に処理。IP電話やネットワークカメラなどさまざまなデバイスのトラフィックが制御できるため、通信の最適化だけでなく、エッジ側でのセキュリティ向上まで可能としている。そのほか、セキュリティ機能も充実しており、IEEE802.1X認証、Web認証、MACアドレスベース認証といった認証方式を、同一ポート上で混在できるTri-Auth機能に対応。柔軟な認証環境を実現するほか、通信内容の暗号化機能も豊富に備えている。

多彩な管理補助機能とAMFで、ネットワーク管理の負荷を減らす

配線ミスによるループを自動で検出し、物理的にリンクダウンさせるポートディセーブルなどの処理を行うループガードなど、管理を補助する機能も豊富。EPSRリング内にトランジットノードとして接続することも可能で、障害の検出と経路の切り替えをより高速に行える。また、同社独自のネットワーク仮想化機能「AMF(Allied Telesis Management Framework)」にも対応しており、ネットワーク構成機器の一括管理が可能だ。スイッチやルーターを仮想的な1台の機器として管理し、構成機器の故障時における交換機器を自動で復旧したり、ファームウェアを一括で更新したりと、シンプルに運用できる。

同製品を含む『FS980M』シリーズは8〜48ポートの幅広いラインアップを揃え、用途に応じて選択することができる。トラフィック管理、管理負担の軽減など、効率的な運用をお客様にご提案いただきたい。

主な仕様
型番 AT-FS980M/9
準拠規格 IEEE802.3 10BASE-T
IEEE802.3u 100BASE-TX
IEEE802.3z 1000BASE-LX/SX※1
IEEE802.3ab 1000BASE-T※1
IEEE802.3ah 1000BASE-BX10※1
IEEE802.3x Flow Control
IEEE802.3az Energy-Efficient Ethernet※2
IEEE802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※3
IEEE802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※4
IEEE802.1X Port Based Network Access Control
IEEE802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE802.1p Class of Service, priority protocol
IEEE802.1ax-2008 Link Aggregation(static and dynamic)※5
適合規格 CE
安全規格:UL60950-1, CSA-C22.2 No.60950-1
EMI 規格:VCCIクラスA
EU RoHS 指令
通信速度 10/100/1,000Mbps※1
ポート 【10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45コネクター)】
×8

オートネゴシエーション
10/100M Full/Half固定設定
MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定

【10/100/1000BASE-T(RJ-45 コネクター)】
×1(コンボポート)

オートネゴシエーション
10/100M Full/Half 固定設定、1000M Full固定設定
MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定

【SFP スロット】
×1(コンボポート)

【RS-232(RJ-45コネクター)※6】
×1
パフォーマンス 【スイッチング方式】
ストア&フォワード

【最大パケット転送能力(装置全体/64Byte)】
2.67Mpps

【スイッチング・ファブリック】
3.6Gbps

【メモリー容量】
■フラッシュメモリー:128MByte
■メインメモリー:512MByte

【MACアドレス登録数】
16K※7

【VLAN登録数】
4,094個(VID=1~4,094)
定格入力電圧 AC100-240V※8
入力電圧範囲 AC90-264V※8
最大入力電流(実測値) 0.13A
平均消費電力※9 5.3W(最大6.3W)
環境条件 【動作時温度】0~50℃
【動作時湿度】5~80%(結露なきこと)
【保管時温度】-20~60℃
【保管時湿度】5~95%(結露なきこと)
外形寸法(W×D×H・突起部含まず) 330×204×44mm
質量 2.0kg

※1 対応SFPモジュール装着時(1000BASE-TはAT-FS980M/9のコンボポートを含む)

※2 AT-FS980M/9の10/100/1000BASE-Tポートのみ

※3 IEEE802.1w Rapid Spanning Tree包含

※4 IEEE802.1s Multiple Spanning Tree包含

※5 IEEE802.3adと同等

※6 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIPアドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「CentreCOM VTKit2plus」またはRS-232ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。

※7 表中では、K=1,024

※8 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。

※9 AT-FS980M/9:10/100/1000BASE-Tポート使用時

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