災害時には避難場所として用いられるなど、学校には公共性の要素が含まれる。敷設された無線LANも同様で、有事の際に一般開放されれば、情報収集に重宝する。パナソニックESネットワークスの『SK-EML8TPoE+』は、こうしたニーズも含めて対応できる文教向けスイッチングハブだ。学習活動ソフトでPoE給電のスケジュールを管理でき、放課後など必要性が少なくなる時間帯はオフ、避難所となったときは常時オンにするといった柔軟な運用が可能だ。
『SK-EML8TPoE+』は、10/100/1000BASE-T対応ポート10基とSFP拡張スロット2基を備えたイーサネットスイッチングハブだ。うち8ポートはIEEE802.3atに対応し、PoE給電をサポート。1ポートあたり最大30Wの給電が可能で、機器全体で124Wまでカバーしている。また、10/100/1000BASE-T対応の10ポートは、ストレート/クロスケーブルの自動判別機能を搭載。端末や通信機器の区別を意識せずに、ストレートケーブルを用いた相互接続をすることができる。
IEEE802.3az(LPI)に対応した省電力型イーサネット機能も搭載。リンクアップ時にデータ通信をしていない場合は、自動的に省電力状態に移行し、ポートごとの消費電力を抑えることができる。インターネットマンション機能やIEEE802.1X対応のユーザー認証機能で、セキュリティ面も万全だ。ループ検知機能もあり、ネットワークループの発生時は当該ポートを自動で遮断し、無用なループ障害を防止してくれる。
最大の特徴は、文教分野での使用を想定したSky社の学習活動ソフト「SKYMENU Class2017」との連携機能だ。これにより、ソフト側からPoE給電のスケジュールを制御することが可能となっている。例えば、放課後や休日など授業がない時間帯には無線LANアクセスポイントへの給電をオフにし、節電するとともに外部からの不正侵入を抑止することができる。災害発生などの緊急時にはPoE給電を常時オンにして、公共無線LANとして一斉に開放するといった使い方も可能だ。体育館などが避難所となった場合にスマートフォンやタブレットなどが使用でき、情報収集に役立てられる。
スイッチングハブとして求められる機能を幅広くカバーし、給電管理による柔軟な運用ができる『SK-EML8TPoE+』を、ぜひおすすめいただきたい。
品名(型番) | SK-EML8TPoE+(PN28088S) |
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インターフェイス | 【10/100/1000BASE-T】 10 【PoE給電ポート】 8 【SFP拡張ポート】 2(10/100/1000Tポートと排他利用) 【その他】 コンソールポート(RJ45) |
スイッチング | 【スイッチング容量】 20Gbps 【パケット転送能力】 14.8Mpps 【MACアドレステーブル】 8Kエントリー/ユニット 【バッファー】 512K |
PoE機能 | 【規格】 IEEE802.3at、IEEE802.3af 【給電方式】 Alternative A 【PoE給電ポート】 8 【1ポートへの最大給電電力】 30W 【装置全体の給電可能電力】 124W |
定格・環境条件 | 【定格入力電圧】 AC100V 50/60Hz 【消費電力】 最小:10.6W 最大:165W 【発熱量】 142.8Kcal/h 【動作環境】 温度:0~50℃ 湿度:20~80%RH(結露なきこと) 【保管環境】 温度:-20~70℃ 湿度:10~90%RH(結露なきこと) 【ファン】 あり |
外形寸法(W×D×H) | 210×260×44mm |
質量 | 2,200g |
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