PoE+に対応したファーストイーサネットスイッチ
アライドテレシス AT-FS980M/9PS

快適な通信環境を実現するための無線LANアクセスポイントの整備や、公共空間や大型商業施設などの安全確認のためのネットワークカメラの設置など、ネットワークに接続される機器は増える一方だ。同時に、電源やセキュリティの確保、その後の運用など、管理者のやるべき仕事も増加していく。導入や運用の負担とコストを抑えてネットワークを増強していくためには、必要な機能を備えたスイッチを選択することが重要になる。

動作温度50℃、PoE+対応で容易なネットワークの強化が可能
PoE+対応のインテリジェントスイッチ。動作時温度50℃に対応し、電源確保が難しい高所や過酷な環境での無線AP、ネットワークカメラの運用を可能にする。
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アライドテレシスの『AT-FS980M/9PS』はPoE+に対応したインテリジェントスイッチだ。8つの10BASE-T/100BASE-TXポートは1ポートあたり30Wの給電が可能なので、無線LANアクセスポイントやネットワークカメラを電源レスで設置できる。電源の確保に悩んだり、新たに電源ケーブルを用意する手間とコストが省けるのは嬉しい点だ。スイッチ全体では150Wまで給電可能。比較的少数のPoE+対応機器の集約スイッチとして適した製品だ。

動作温度は最大で50℃で、天井付近などの高温になる場所にも設置できる。スイッチの設置場所の自由度が高いことは、ネットワーク構成の自由度が高くなることを意味し、より運用しやすい構成を採用することができる。また、同製品は機能ごとのモジュールに分割されているので、単一機能への障害の影響を最小限に抑え、システム全体の可用性が高められている。同じく接続ミスなどで発生するループを検出・無効化するループガード機能と併せて、運用・保守を行ううえでも安定した性能を発揮してくれる。

豊富な認証機能と管理機能がセキュアで低コストな運用を実現

『AT-FS980M/9PS』には豊富な認証機能が搭載されている。IEEE802.1X認証、Web認証、MACアドレスベース認証や、これらを同一ポート上で混在させるTri-Auth機能にも対応している。また、セキュアな通信を実現するSSHや、ネットワークを安全に管理できるSNMPv3にも対応しているので、セキュアなネットワークを構築することが可能だ。ネットワークカメラの乗っ取りなど、ネットワークに接続する機器の増加に伴い、外部からの脅威も高まっている。セキュリティ機能は製品選択のさらに重要なポイントになっていくだろう。

同製品は同社独自のネットワーク統合管理ソリューション「AMF(Allied Telesis Management Framework)」にも対応している。ほかの対応機器と合わせて、一元管理、自動構築、自動復旧などが可能になるので、管理者の負担を低減できるソリューションとして、ぜひおすすめいただきたい。

主な仕様
型番 AT-FS980M/9PS
準拠規格 IEEE802.3 10BASE-T
IEEE802.3u 100BASE-TX/FX※1
IEEE802.3z 1000BASE-LX/SX※1
IEEE802.3ab 1000BASE-T※1
IEEE802.3ah 1000BASE-BX10※1
IEEE802.3x Flow Control
IEEE802.3af Power over Ethernet
IEEE802.3at Power over Ethernet+
IEEE802.3az Energy-Efficient Ethernet
IEEE802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※2
IEEE802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※3
IEEE802.1X Port Based Network Access Control
IEEE802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE802.1AX-2008 Link Aggregation (static and dynamic)※4
IEEE802.1p Class of Service, priority protocol
適合規格 CE
EMI規格:VCCIクラスA
安全規格:UL60950-1、CSA-C22.2 No.60950-1
EU RoHS 指令
通信速度 10/100/1000Mbps
ポート 10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45コネクター):×8(PoE-OUT)
 オートネゴシエーション
 10M/100M Full/Half固定設定
 MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定

10/100/1000BASE-T(RJ-45 コネクター):×1(コンボポート)
 オートネゴシエーション※5
 10M/100M Full/Half固定設定
 MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定

SFP スロット:×1(コンボポート)
RS-232(RJ-45コネクター)×1※6
定格入力電圧 AC100-240V※7
入力電圧範囲 AC90-264V※7
平均消費電力 92W(最大190W)
動作時温度 0~50℃
動作時湿度 5~80%(結露なきこと)
保管時温度 -20~60℃
保管時湿度 5~95%(結露なきこと)
外形寸法(W×D×H・突起部含まず) 330×204×44mm
質量 2.5kg

※1 対応SFPモジュール装着時(1000BASE-Tはコンボポートを含む)

※2 IEEE802.1w Rapid Spanning Tree包含

※3 IEEE802.1s Multiple Spanning Tree包含

※4 IEEE802.3adと同等

※5 10/100/1000BASE-Tコンボポートは10/100/1000M Full Duplexでの接続のみサポートしています。

※6 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIPアドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「CentreCOM VTKit2plus」またはRS-232ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。

※7 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。

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