スマートフォンが普及した昨今だが、固定電話はまだまだビジネスに必要な存在だ。従来の固定電話と同じ使い勝手のIP電話にリプレースすることで、通話料やPBXなどの管理コストを抑えることが可能になる。そこで導入したいのがLANケーブルで給電が可能なスイッチだ。PoE対応のIP電話だけでなく、無線LANアクセスポイントやWebカメラも電源を気にすることなく設置できるので、社内ネットワークの新設や再構築には最適だ。
アライドテレシスの『AT-GS950/16PS』は、PoE+に対応したギガビットイーサネット・スマートスイッチだ。搭載しているのは、10/100/1000BASE-Tポートが16ポートで、そのうち2ポートがSFPスロットとのコンボポート。IEEE802.3atに準拠したPoE+に対応し、給電容量は1ポートあたり最大で30W、装置全体では185Wとなっている。PoE+に対応したIP電話、無線LANアクセスポイント、Webカメラなどを電源を気にせずに設置することが可能になる。固定電話からIP電話への移行によるコスト削減や、無線LAN環境の整備、Webカメラによるセキュリティの強化など、多彩なニーズに応えることができる。
同製品には、管理者の負担を軽減する機能も搭載している。ループを自動的に検出するループガード機能は、複雑化したネットワークでの接続ミスを防いでくれる。保守管理は、Webブラウザーを通じて行えるので、日々の業務を低減できる。動作時環境温度は45℃で、オプションで壁面への設置も可能なので、より自由にネットワークを構築できる。
『AT-GS950/16PS』には、多彩なセキュリティ機能が搭載されている。IEEE802.1Q準拠のタグVLANとポートベースVLAN、マルチプルVLANに対応しているので、セキュアなネットワークの構築が可能だ。また、認証モードは、Single Host/Multiple Host、認証方式はMD5/TLS/TTLSをサポートしている。IEEE802.1XダイナミックVLANもサポートしているので、用途に応じたユーザー認証機能を利用できる。
ビジネスでの利用に限らず、ネットワークには快適な通信環境に加えて、セキュアであることが必須の条件になっている。それは無線LANに求められているだけではなく、IP電話やWebカメラでも同様だ。同製品の導入による、快適でセキュアなネットワークの構築を提案していただきたい。
型番 | AT-GS950/16PS |
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準拠規格 | IEEE802.3 10BASE-T IEEE802.3u 100BASE-TX IEEE802.3z 1000BASE-SX/LX※1 IEEE802.3ab 1000BASE-T IEEE802.3ah 1000BASE-BX10※1 IEEE802.3x Flow Control IEEE802.3af Power over Ethernet IEEE802.3at Power over Ethernet+ IEEE802.3az Energy-Efficient Ethernet IEEE802.1Q VLAN Tagging IEEE802.1p Class of Service, priority protocol IEEE802.1X Port Based Network Access Control IEEE802.3ad Link Aggregation(Manual Configuration) |
適合規格 | CE 安全規格:UL60950-1, CSA-C22.2 No.60950-1 EMI規格:VCCIクラスA EU RoHS 指令 |
通信速度 | 10Mbps/100Mbps/1000Mbps |
ポート | 10/100/1000BASE-T(PoE-OUT、RJ-45 コネクター):×16※2 オートネゴシエーション、10M/100M、Full/Half 固定設定、1000M Full固定設定 MDI/MDI-X 自動認識 SFPスロット:×2※2 |
スイッチング方式 | ストア&フォワード方式 |
定格入力電圧 | AC100-240V |
入力電圧範囲 | AC90-264V |
定格入力電流※3 | 3.5A |
最大入力電流(実測値)※3 | 2.9A |
平均消費電力※3 | 130W(最大260W) |
動作時温度 | 0~45℃ |
動作時湿度 | 5~90%(結露なきこと) |
外形寸法(W×D×H) | 440×250×44mm |
質量 | 3.7kg |
※1 対応SFPモジュール装着時。
※2 10/100/1000BASE-T ポートのうち2ポートはSFPスロットとのコンボ(共用)ポート。
※3 AT-SPLX10×2 使用時。