NTT東西は固定電話を2024年1月からIP網へ移行することを発表している。しかし現時点でもアナログ回線でネットワークを利用している設備や機器は存在し、IP網移行に合わせてリプレースするのも難しいといったケースは少なくないと考えられる。その意味でアイ・オー・データ機器のアナログモデム『DFM-56U』と『DFM-56S』は重要だ。移行後の環境での動作検証をパスしており、アナログ公衆回線でのデータ通信に利用できる。
2025年ごろに固定電話で使用されているPSTNの中継・信号交換機が維持限界を迎えるとして、NTT東西は2024年から固定電話網をIP網へ切り替えると発表している。これを受けて開発されたのが、アイ・オー・データ機器のアナログモデム『DFM-56U』と『DFM-56S』だ。移行後の環境での動作検証により、アナログ公衆回線でのFAX送受信やデータ通信、インターネット通信に使用可能と確認されている。このため、現在稼働しているアナログ通信機器を置き換えることなく、そのまま使用することができる。
プロトコルは56K ITU-T標準勧告のV.90準拠で、その理論上で受信は56kbps、送信は33.6kbpsのデータ通信速度に対応。アナログ回線を使用した高速のインターネットを利用することができる。また、FAXモデムとして使用する場合は、G3 FAX 14.4kbpsに対応する。
『DFM-56U』と『DFM-56S』の主な違いは端末との接続方式だ。USB接続型の『DFM-56U』は、モデム機能のないPCでも、ダイヤルアップでインターネットに接続できる。ライター程度のサイズと、質量約34gのコンパクト設計もメリット。バスパワー駆動できるので、容易に持ち運ぶことができる。最大3台までの同時接続が可能で、インターネット中にFAXを受けたり、リモートアクセスサーバーに利用したりといった運用ができる。
RS-232C方式の『DFM-56S』は、省スペースの据置型。デスクやディスプレイの裏などに、コンパクトに設置できる。電話機を接続するためのPHONE端子を搭載しているため、モデムと電話機をつなぎ替えることなく使用できる。また、モデムのダイヤルオンが電話機側に聞こえないようにできるリレー機能も搭載。無料提供のアプリ「内線ミレル」を利用すれば、内線番号案内システムを構築することも可能となっている。
対応機種 | USB2.0/1.1ポートを搭載したWindowsパソコン※1 |
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対応OS | Windows 10※2/Windows 8.1/Windows 7 |
適応回線 | 2線式加入電話回線 |
ダイヤル方式 | パルス、トーン |
接続コネクター | LINE端子×1 |
電源電圧 | DC5V(USBバスパワー) |
消費電流 | 110mA(最大) |
外形寸法(W×D×H) | 約79×27×23mm※3 ケーブル長:約13cm |
質量(本体のみ) | 約34g |
保証期間 | 1年間 |
※1 FAX通信ソフトなどのアプリケーションソフトは添付しておりません。別途ご用意ください。
※2 最新のWindows Updateを適用してください。
※3 突起部・USBケーブル部除く。
対応機種 | RS-232Cポートを搭載したWindowsパソコン※1 |
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対応OS | Windows 10※2/Windows 8.1/Windows 7/Windows Server 2016 Standard/2012 R2 Standard/2012 Standard/2008 R2 Standard |
適応回線 | 2線式加入電話回線 |
ダイヤル方式 | パルス、トーン |
接続コネクター | シリアルポート(D-sub 9pin/メス)×1、PHONE端子×1、LINE端子×1 |
電源電圧 | AC 100V 50/60Hz |
消費電力 | 1.1W(Typ) |
消費電流 | 150mA(Typ) |
外形寸法(W×D×H) | 約135×83×25mm※3 |
質量(本体のみ) | 約140g |
保証期間 | 1年間 |
※1 FAX通信ソフトなどのアプリケーションソフトは添付しておりません。別途ご用意ください。
※2 最新のWindows Updateを適用してください。
※3 突起部除く。
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