高度なセキュリティ機能を容易に管理できるL3スイッチ
ヤマハ SWX3100-10G

LANのサブネット化とギガビット化を進めるには、高速かつ管理しやすいL3スイッチの導入が必要不可欠だ。これまではコスト面がネックになってきたところはあるが、近年ではヤマハの『SWX3100-10G』のように、小規模ネットワーク向けの製品も出てきている。高度なセキュリティ機能と視覚的な管理UI、死活監視機能を備えており、小規模オフィスでも運用しやすい。

強固なセキュリティを構築できる、多彩な認証機能の併用が可能
ヤマハ初となるL3スイッチで、中小企業のネットワーク構築に最適。同社ルーターとエッジスイッチをつなぐ、コア/フロアスイッチとして活用できる。
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『SWX3100-10G』は、ヤマハでは初となるL3スイッチの一つ。LAN内のパケット転送に必要なスタティックルーティング機能を搭載する、小規模ネットワークのコアスイッチとしての運用に適したモデルだ。8基のLANポートに加えてSFPスロットを2基搭載し、オートネゴシエーションやAuto MDI/MDI-Xにも対応している。

認証機能は同社L2スイッチのラインアップと同様に、MACアドレス認証/IEEE802.1X認証/Web認証へ対応し、併用も可能。さらに、MACアドレスをベースとした通信許可端末の制限を行うポートセキュリティ機能も備えている。通信を許可する端末をあらかじめ登録しておくことで、不正なアクセスがあった際もパケットやポートを即座に遮断できる。

グラフィカルなWeb GUIで容易に管理できる

同社独自のWeb GUIによる可視化機能「LANマップLight」を搭載しており、管理しやすいのも魅力。グラフィカルな画面で設定を操作でき、スイッチ単体でループや端末の異常などを確認することができる。コマンド体型は業界標準のものを採用し、設定に関する新たな学習は不要。SNMPやRMONなどにも対応しているため、従来からの機器や設備でネットワーク監視を行うこともできる。また、同社のスイッチでは初となるmicroSDスロットを搭載しており、バックアップやファームウェアの更新に活用することが可能だ。

そのほか、高精度の死活監視機能も搭載。PING疎通確認、LLDP定期通信、受信スループットといった方法を組み合わせての監視が可能となった。異常検出時の動作も、メール通知やSNMP/L2MSトラップ通知から運用法に合わせて選択できる。小規模ネットワークの構築に、『SWX3100-10G』をぜひおすすめいただきたい。

主な仕様
型番 SWX3100-10G
インターフェイス LANポート数:8
SFPスロット数:2
SFP+スロット数:-
コンソールポート:1ポート(RJ-45)、1ポート(USB mini-B)
オートネゴシエーション:〇
Auto MDI/MDI-X:〇
性能 スイッチング容量:20Gbit/s
転送能力:15Mpps
レイテンシー(10G/1000M/100M/10M) ※1:-/3.4μs/6.4μs/37.8μs
最大MACアドレス登録数:16,384
フレームバッファー:1.5MB
ジャンボフレーム対応サイズ:最大10,240byte
VLAN VLAN:ポートベースVLAN、タグVLAN(IEEE 802.1Q)、プライベートVLAN、Voice VLAN
スパニングツリー:STP(IEEE 802.1D)※2、RSTP(IEEE 802.1w)※2、MSTP(IEEE 802.1s)
ループ検出:〇
最大VLAN数:256(VLAN ID 1〜4,094)※3
Layer3 基本設定:ARP、IP interface(IPv4、IPv6)、ICMP(IPv4、IPv6)、DNSクライアント
デフォルトG/W 冗長化:-
スタティックルーティング:〇
ダイナミックルーティング:-
管理/設定 【管理プロトコル】
SNMP(v1/v2c/v3/Private MIB)、RMON(v1/v2)

【セキュリティ、認証機能】
ポート認証(IEEE802.1X認証、MACアドレスベース認証)、Web認証、ポートセキュリティ

【プログラム管理】
TFTPによる更新、Web GUIによる更新、microSDカードからの更新/起動

【ロギング機能】
メモリーに蓄積、SYSLOGでの出力、定期的なログのバックアップ機能

【ログ記憶容量】
最大10,000行

【サポート機能】
ポートミラーリング、ポートシャットダウン、リンクスピードダウンシフト、パケットカウンター、省電力モード(IEEE802.3az EEE)、DHCP(サーバー、クライアント)、時刻管理(手動設定、SNTP)

【L2MSマスター】※4
L2MSスレーブの管理、LANマップLight(スレーブ/端末管理、スナップショット、メール通知、機器一覧、タグVLAN設定、マルチプルVLAN設定)

【L2MSスレーブ】※4
L2MSマスター※5のWeb GUIによる状態表示、ネットワーク構成表示

【設定手段】
Web GUIによる設定、コンソール/TELNETによるコマンドを使用した設定、TFTPによるダウンロード/アップロード、microSDカードからのコピー/起動

【GUIの推奨ブラウザー】※6
Windows:Internet Explorer 11、EDGE、Google Chrome、Mozilla FireFox
MAC:Safari 7.0以上
iOS:Safari 7.0以上
動作環境条件 周囲温度:0〜50℃
周囲湿度:15〜80%(結露しないこと)
電源 AC100~240V(50/60Hz)※7、電源内蔵(電源スイッチなし)、電源インレット(3極コネクター、C14タイプ)
最大消費電力(皮相電力)、最大消費電流、発熱量 11.7W(22.5VA)、0.25A、42.1kJ/h
外形寸法(W×D×H・突起物を除く) 220×250×40.5mm
質量(付属品含まず) 1.7kg

※1 RFC2544に準じた測定値(ストア&フォワード方式、フレームサイズ64Byte)です。

※2 STPおよびRSTPは、MSTPの下位互換により対応します。

※3 VLAN ID 1はデフォルトVLAN IDです。

※4 L2MS(Layer2 Management Service)は、同社ネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。L2MSスレーブ対応機種は、メーカーサイトにて公開しております。

※5 L2MSマスターに対応しているルーター/ファイアウォール/スイッチが別途必要です。L2MSマスター対応機種は、メーカーサイトにて公開しております。

※6 ブラウザーのバージョンは、最新バージョンにしてご利用いただくことを推奨します。また、最新のWebブラウザー対応状況は、メーカーサイトにて公開しております。

※7 付属の電源ケーブルを使用する場合は、日本国内AC100Vのみ使用可能です。



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