コスト性能に優れるファーストイーサネット・スイッチ
アライドテレシス AT-FS710/8

ネットワークの通信速度は速いに越したことはないが、ギガビットイーサネットは高コストで、事業規模によっては過剰ともいえる。場合によっては費用対効果の高いファースト(100Mbps)イーサネットが適切なケースも多いはずだ。アライドテレシスの『AT-FS710/8』は、8ポートを備えたファーストイーサネット・スイッチ。節電機能もあり、低コストでのネットワーク運用を実現してくれる。

シンプル機能ながら柔軟に通信環境を構築
ファンレス設計、動作環境50度に対応するファーストイーサネット・スイッチ。省エネ機能も搭載し、低コストで設置しやすい。
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『AT-FS710/8』は、10BASE-T/100BASE-TXポートを8基備えるファーストイーサネット・スイッチだ。オートネゴシエーション機能により、全ポートが10/100Mbps、Half/Full Duplexの自動認識に対応し、最適に設定される。Full Duplexで動作する場合は、最大200Mbpsの高速通信が可能となる。MDI/MDI-X自動認識機能もあり、ネットワーク機器との接続の際はストレートケーブルとクロスケーブルを自動で判別するため、結線ミスによる配線トラブルも回避可能だ。同製品同士のカスケード接続の際も、両ケーブルのどちらでも使用できる。

柔軟な機器構成を行うのに嬉しい、パケットの透過機能も搭載。EAPパケットを透過できるため、802.1X認証を行っているレイヤー2/3スイッチと端末の間に、同製品を設置することが可能だ。また、BPDUの透過にも対応し、段数制限の対象になることなく、スパニングツリー構成を拡張することができる。

省電力機能を搭載。柔軟な設置に耐える仕様

低コストで運用できるうえ、省電力機能も搭載しているのが『AT-FS710/8』の大きな特長だ。リンクダウン中のポートは自動的に電力消費が抑制されるため、意識せずとも省エネを効率的に実現できる。また、動作温度は50度までと高温環境下への設置にも対応しており、ファンレス設計で静かなこともあって、多様な場所で運用することができる。そのほか、トラフィック管理機能としては、フローコントロールを搭載。ジャム信号やPAUSEフレームを使用して、接続機器との間でトラフィックの輻そうに関する相互制御を行う。通信中に過度なトラフィックが発生した場合でもパケットの損失を防ぎ、正常な通信の維持が可能だ。

同製品がラインアップされた「CentreCOM FS710シリーズ」には、電源内蔵型と外部電源型の2種類が用意され、環境に応じた導入が可能。お客様に合わせてご提案いただきたい。

主な仕様
型番 AT-FS710/8
準拠規格 IEEE802.3 10BASE-T、IEEE802.3u 100BASE-TX、IEEE802.3x Flow Control
通信速度 10Mbps/100Mbps
ポート 10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45コネクター):×8
 オートネゴシエーション、MDI/MDI-X 自動認識
パフォーマンス※1 スイッチング方式:ストア&フォワード方式
最大パケット転送能力(装置全体/64Byte):1.19Mpps
スイッチング遅延 100M ⇔ 100M(64Byte):4.9μsec
スイッチング遅延 10M ⇔ 10M(64Byte):26.4μsec
スイッチング・ファブリック:1.6Gbps
メモリー容量 パケットバッファー:96KByte
MACアドレス登録数:2K
MACアドレス保持時間:200~300秒
サポート機能 BPDU/EAP透過※2、フローコントロール、省エネ機能(エコLED、省電力モード)
電源部 定格入力電圧:AC100-240V※3
入力電圧範囲:AC90-264V※3
定格周波数:50/60Hz
定格入力電流:0.2A
最大入力電流(実測値):0.06A
平均消費電力:2.1W(最大2.5W)
平均発熱量:7.6kJ/h(最大9.1kJ/h)
環境条件 動作時温度:0〜50℃
動作時湿度:5〜90%(結露なきこと)
保管時温度:-25〜70℃
保管時湿度:5〜95%(結露なきこと)
外形寸法(W×D×H・突起部含まず) 195×124×38mm
質量 710g

※1 表中では、K=1024

※2 常時有効(非透過設定不可)

※3 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。



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