4台までスタック接続できるマルチギガビットスイッチ
アライドテレシス AT-x550-18XSPQm

ビジネスの現場でも最近は動画によるプロモーションが多用され、取り扱うデータ容量は増大、高速な通信環境が求められている。同時に、ネットワークの安定稼働がインフラとしての必須要件になっている。増大するトラフィックに対応し、障害に強いネットワーク環境を、導入コストだけではなく運用コストも含めたトータルコストとして、抑えながら実現していくことが必要だ。そこで導入したいのがマルチギガビット対応スイッチだ。

マルチギガビット対応で、快適なネットワーク環境を構築
VCSによりシリーズ最大4台までを1台の仮想スイッチとして扱うことができる10ギガビット・インテリジェント・スタッカブルスイッチ。オールアクティブで稼動するためネットワーク資産の有効活用化も実現。
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アライドテレシスの『AT-x550-18XSPQm』はマルチギガビットに対応したインテリジェントスイッチだ。搭載されるポートは、1000/2.5G/5G/10GBASE-T(PoE-Out)ポートが8ポート、SFP/10G SFP+スロットが8スロット、40G QSFP+スロットが2スロットだ。IEEE 802.23bzに対応しているので、エンハンスド・カテゴリー5以上のUTPケーブルであれば、2.5G/5Gの通信が可能だ。既存のケーブルを再利用できるので、ケーブル再敷設のコストをかけることなく、通信速度を向上させることができる。

さらにIEEE 802.3atに対応しているので、PoE+対応機器への給電も可能だ。無線LANアクセスポイントやWebカメラなどを設置する際に電源の確保が不要になるので、設置の自由度が大きくなる。

VCSとユニファイド化によって、運用負担を抑えながら安定稼働を実現

『AT-x550-18XSPQm』は最大で4台までのVCS(バーチャルシャーシスタック)に対応している。これは、専用のスタックケーブルで接続することで、複数台のスイッチを仮想的に1台のスイッチとして扱える機能だ。バーチャルIPアドレス/MACアドレスを用いることで、IPアドレス/MACアドレス、L2テーブル、QoS、アクセスリストなどを同期し、マスター/スレーブの高速切替を実現している。これによりスタックされたスイッチに障害が発生しても、ネットワークの運用が可能になる。VCSには、同社x550シリーズが対応しているので、既存の機器を活かしながら、冗長性を高めることが可能だ。

また、同製品はAllied Telesis Management Framework(AMF)に対応している。これはネットワーク上のスイッチやルーターを仮想的な1台の機器として一元的に管理・運用できる仕組みだ。AMFネットワークの自動構築や障害発生による交換機器の自動復旧などの機能を活用することで、ネットワーク管理業務の効率化を実現できる。

主な仕様
型番 AT-x550-18XSPQm
準拠規格 IEEE802.3ab 1000BASE-T
IEEE802.3an 10GBASE-T
IEEE802.3ba 40GBASE-LR4/SR4(XLPPI)※1、40GBASE-CR4※1
IEEE802.1D-2004 Spanning Tree、Rapid Spanning Tree※2
IEEE802.1Q-2005 VLAN Tagging、Multiple Spanning Tree※3
IEEE802.1X Port Based Network Access Control
IEEE802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE802.1AX-2008 Link Aggregation (static and dynamic)※4
IEEE802.1p Class of Service、 priority protocol
IEEE802.1ag Connectivity Fault Management
IEEE1588v2 Precision Time Protocol
ITU-T G.8032 ERPS
IEEE802.3z 1000BASE-LX/SX※1
IEEE802.3bz 2.5GBASE-T/5GBASE-T
IEEE802.3ae 10GBASE-ER/LR/SR※1
IEEE802.3af Power over Ethernet
IEEE802.3at Power over Ethernet+
IEEE802.3az Energy-Efficient Ethernet※5
通信速度 1,000Mbps/10Gbps/2.5Gbps/5Gbps/40Gbps※1
ポート 1000/2.5G/5G/10GBASE-T(RJ-45コネクター):×8(PoE-OUT)
 オートネゴシエーション
 1000M/2.5G/5G/10G Full固定設定
 MDI/MDI-X 自動認識
SFP/SFP+スロット:×8
QSFP+スロット:×2
RS-232(RJ-45コネクター)※6:×1
USBポート(USB 2.0、タイプA(メス))※7:×1
パフォーマンス スイッチング方式:ストア&フォワード方式
最大パケット転送能力(装置全体/64Byte):357.15Mpps
スイッチング・ファブリック:488Gbps
メモリー容量:フラッシュメモリー1GByte、メインメモリー1GByte
MACアドレス登録数:16K※8
VLAN登録数:4,094個(VID=1~4,094)
IPv4ホスト(ARP)登録数:1K※8
IPv4ルート登録数:512※9
PoE 給電方式:オルタナティブA
最大供給電力:1ポートあたり30W、装置全体240W
電源部 定格入力電圧:AC100-240V※10
入力電圧範囲:AC90-264V※10
定格周波数:50/60Hz
定格入力電流:4.0A
最大入力電流(実測値):5.0A※11
平均消費電力:240W(最大440W)※11
平均発熱量:860kJ/h(最大1,600kJ/h)※11
環境条件 動作時温度:0〜50℃
動作時湿度:5〜90%(結露なきこと)
保管時温度:-25〜70℃
保管時湿度:5〜95%(結露なきこと)
外形寸法(W×D×H・突起部含まず) 441×257×44mm
質量 4.3kg

※1 対応SFP/SFP+/QSFP+モジュール装着時

※2 IEEE802.1w Rapid Spanning Tree包含

※3 IEEE802.1s Multiple Spanning Tree包含

※4 IEEE802.3adと同等

※5 1000/10GBASE-Tポート、1000/2.5G/5G/10GBASE-T PoE ポートで1000M/10G接続時のみ

※6 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIPアドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「CentreCOM VT-Kit2 plus」またはRS-232 ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。

※7 USB 2.0のUSBメモリーをご使用ください。また、ご使用の際には、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。

※8 表中では、K=1024

※9 インターフェイス経路、スタティック経路、ダイナミック経路など、各種経路情報を含めた登録数です。

※10 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。

※11 AT-SP10ZR80/I×8個、AT-QSFPLR4×2個 使用時。システム全体のPoE負荷:平均消費電力/発熱量=120W時、最大消費電力/発熱量=240W時。



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