5GHz帯2・2.4GHz帯1の3ラジオ仕様で安定した通信を実現するアクセスポイント
アライドテレシス AT-TQ5403

スマートフォンの普及に伴ってWi-Fi環境のニーズは高まり、端末数の増加から通信の安定には相応の機器が必要になっている。アライドテレシスの『AT-TQ5403』は最新のIEEE 802.11ac(Wave2)規格に対応しており、高速な通信を帯域の広い5GHz帯で利用可能。ふたつの5GHz帯と一つの2.4GHz帯を同時に使える3ラジオ仕様もあって、高速かつ安定した通信環境を実現できる。

多数の端末をバランス良く処理し、安定した通信を実現
さまざまな無線端末が混在する環境では、各無線端末の通信時間が不公平になりがちだが、エアタイムフェアネス機能により各無線端末の通信時間を均等に割り当てることができる。
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『AT-TQ5403』は、IEEE 802.11acの2ストリームに対応する無線LANアクセスポイント。W52/W53帯用とW56帯用のふたつの5GHz帯と、一つの2.4GHz帯を同時に使える3ラジオ仕様により、多数の無線端末をバランス良く処理できる。このため、高速かつ安定した無線通信環境を構築することが可能だ。さらにMU-MIMOにも対応。従来のSU-MIMO製品が、各無線端末へ順番に通信処理を行うのに対し、複数の対応端末へ同時に送信処理を行えるMU-MIMOは送信待機の時間を減少しスループット向上に貢献してくれる。

IEEE 802.11ac Wave2に対応した送信ビームフォーミングも利用できる。これは接続する端末の位置を特定し、指向性のある送信電波を出力する仕組み。指定した端末に安定した電波を提供するとともに、他の機器への干渉を抑えて通信を効率化できる。なお、IEEE 802.3at準拠のPoE+にも対応しているため、機器の接続における工数を削減できる。

AWC-CB対応で、環境に最適な通信を実現

AWC-CB(AWC-チャンネルブランケット)にも対応しており、ブランケット方式(シングルチャンネル)とセル方式を利用可能。前者ならば構築工数の削減や、ローミングやスティッキー端末問題を解消でき、移動端末に最適な無線環境を実現することが可能だ。後者は大容量通信に向いており、アプリに最適な通信ができる。

ほかにも、周囲の電波状況を考慮して、端末に対して混雑していない帯域への接続を促すバンドステアリングや、多数の端末に対し高速かつスムーズなローミングを実現するファストローミング機能を搭載。バーチャルアクセスポイントや集中管理機能にも対応しており、快適な無線通信環境を柔軟に構築することができる。

主な仕様
型番 AT-TQ5403
無線LAN部 【国際準拠規格】
IEEE 802.11a※1, IEEE 802.11b,
IEEE 802.11g, IEEE 802.11n※1, IEEE 802.11ac,
IEEE 802.11k Radio Resource Measurement of Wireless LANs,
IEEE 802.11r Fast Basic Service Set Transition,
IEEE 802.11v Basic Service Set Transition Management Frames

【国内準拠規格】
ARIB STD-T66, ARIB STD-T71

【データ通信速度※2】
IEEE 802.11b:11/5.5/2/1Mbps自動切替
IEEE 802.11a/g:54/48/36/24/18/12/9/6Mbps自動切替
IEEE 802.11n(2.4GHz):最大400Mbps※3
IEEE 802.11ac(5GHz):最大867Mbps
有線LAN部 【準拠規格】
IEEE 802.3 10BASE-T
IEEE 802.3u 100BASE-TX
IEEE 802.3ab 1000BASE-T
IEEE 802.3x Flow Control
IEEE 802.3at Power over Ethernet+
IEEE 802.1Q VLAN Tagging
IEEE 802.1AX-2008 Link Aggregation(static)※4

【データ通信速度】
10Mbps/100Mbps/1000Mbps
電源 定格入力電圧:AC100-240V
入力電圧範囲:AC90-264V
定格周波数:50/60Hz
定格入力電流:0.50A
最大入力電流 (実測値) 0.39A
消費電力 平均消費電力:10W(最大20W)
平均発熱量:39kJ/h(最大71kJ/h)
外形寸法(W×D×H) 215× 215× 48mm(突起部含まず)
質量 700g(ブラケット含まず)

※1 5GHz帯のW52/W53チャンネル帯は電波法令により屋外での使用が禁止されています。屋外では、必ずW56 チャンネル帯をご使用ください。また、IEEE 802.11aは従来のチャンネル帯J52をサポートしておりません。J52 のみを使用した無線LAN機器とは通信できませんのでご注意ください。

※2 表示の数値は、無線LAN規格上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。

※3 IEEE 802.11n(2.4GHz)で情報変調方式256QAM 使用時の値です。なお、400Mbpsで通信する場合は、無線クライアントが256QAMに対応している必要があります。

※4 IEEE 802.3adと同等



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