マルチプルVLAN機能を搭載したPoEエッジスイッチ
アライドテレシス AT-GS920/8PS

どこででも快適にネットワークを利用したいというニーズに応えると同時に、セキュアなネットワーク環境を提供する必要がある。アパートなどの集合住宅や、コワーキングスペース、いわゆる「民泊」などの宿泊施設やホテルなど、多様なユーザーが同じネットワークを使用する場合にはセキュリティーに特に注意したい。そこで提案していただきたいのがマルチプルVLAN機能を搭載したエッジスイッチの活用だ。

マルチプルVLANなどの各種設定を、DIPスイッチで行うPCレス運用
DIPスイッチで簡単にマルチプルVLAN機能の設定が可能。また、ダウンリンクではクライアント間の通信を遮断するが、アップリンクはすべてのポートと通信可能
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アライドテレシスの『AT-GS920/8PS』はPoE給電に対応したエッジスイッチだ。10/100/1000BASE-Tポートを8ポート装備し、給電容量は1ポートあたり最大30Wで、装置全体では61.6Wだ。ネットワークカメラや無線LANアクセスポイントなどの電源を用意することなく接続することができる。また、PCによる設定が必要だったループガード機能やパケット透過機能などの設定が、DIPスイッチを利用したPCレスで行える点も同製品の特長だ。物理的にDIPスイッチを操作するだけなので、運用の手間を大きく削減するだけでなく、専門知識がない場合でも設定作業が行える。

さらに、各ポートの状態やPoEステータスはLEDによって表示されるので、ひと目で状態を把握できる。DIPスイッチではマルチプルVLANを設定することも可能だ。ダウンリンクではクライアント間の通信が遮断されるので、クライアント間の不正アクセスなどを防止することができる。

ファンレス設計、環境温度50℃対応で、設置場所の自由度を高める

セキュアなマルチプルVLAN環境を構築できる『AT-GS920/8PS』は、設置の自由度を高める工夫も施されている。ファンレス設計の採用は、オフィス、図書館、コワーキングスペースなど、静音性を要求される場所への設置に適している。回転機器を搭載していないので、メンテナンス頻度の削減も期待できる。また、電源内蔵タイプなので、本体のみをスッキリと設置できることも、設置場所を悩まずに済むという点でメリットになる。

さらに、動作時温度が50℃までなので、天井付近などの高温になる場所にも設置可能だ。ネットワークの新設や拡大の際に、エッジスイッチの設置の自由度が高ければ、ユーザーにとってより快適なネットワーク環境を実現できるだろう。

主な仕様
型番 AT-GS920/8PS
準拠規格 IEEE 802.3  10BASE-T
IEEE 802.3u  100BASE-TX
IEEE 802.3ab  1000BASE-T
IEEE 802.3x  Flow Control
IEEE 802.3af  Power over Ethernet
IEEE 802.3at  Power over Ethernet+
IEEE 802.3az  Energy-Efficient Ethernet  ※1
適合規格 CE

【安全規格】
UL60950-1,CSA-C22.2 No.60950-1

【EMI規格】
VCCIクラスA

EU RoHS指令
通信速度 10Mbps/100Mbps/1000Mbps
ポート 10/100/1000BASE-T(RJ-45コネクター、PoE-OUT) ×8
オートネゴシエーション
10M/100M Full/Half固定設定
1000M Full 固定設定
MDI/MDI-X 自動認識 ※2
Force MDI ※3
平均消費電力 39W(最大82W)
外形寸法(W×D×H) 210×275×42.5mm(突起部含まず)
質量 1.8kg

※1 省電力イーサネット機能有効時、かつオートネゴシエーションによる100/1000M接続時のみ

※2 10M/100M Full/Half固定設定時はMDI-X固定になります。

※3 モード/Force MDI設定スイッチによって、最終ポートのみMDI 固定、残りのポートをMDI-X 固定に設 定できます。



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