RS-232C機器をセキュアにネットワーク化
サイレックス・テクノロジー SD-330AC

計測器や産業用ディスプレイといった医療や産業向け機器の多くは、RS-232Cシリアルインターフェイスを採用している。本来はPCと直接接続して使用するところを、ネットワークに組み込める製品が、サイレックス・テクノロジーの『SD-330AC』だ。導入すれば設置の自由度が高まり、無線化も可能。リモートでの機器管理など、効率化に役立てられる。

シリアルポートを仮想化し、RS-232C機器を自由に接続
同製品のほかに、無線LAN機器を導入できない制約がある環境向けに有線LAN専用モデルも用意されている
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『SD-330AC』は、本来RS-232CでPCと接続して使用する機器を、ネットワーク経由でPCと接続できるシリアルデバイスサーバー。PCのシリアルポート(COMポート)の動作を仮想化することで、接続機器をあたかもPCにシリアルケーブルで直接接続しているかのように使用できる。このため、RS-232C機器のデバイスドライバーや、アプリケーションなどの従来環境を、そのまま利用できる。

シリアルポートの仮想化には、専用アプリケーション「SX Virtual Link for Serial Device Server」を使用。これにより、シリアルデバイスサーバーに接続した任意のRS-232C機器を、PCからリモートで接続できる。また、RS-232C機器同士のシリアルケーブル接続を、ネットワークに変換することも可能。ケーブルでの接続をネットワーク化することで、レイアウトをケーブルの長さの制限から解放できる。同製品は、有線LANでも無線LANでも使用可能。シリアルポート非搭載のPCと接続したり、機器の配置を自由に組み替えたり、業務の効率化に役立てられるだろう。

セキュリティの堅固な無線LANに組み込める

無線接続においては、一般的なセキュリティに加え、WPA2-EAPやIEEE 802.1xのエンタープライズセキュリティを搭載。セキュアな無線環境にも組み込むことができる。アクセスポイントとしての機能も備えており、最大5台までの無線機器を接続可能だ。

また、インフラストラクチャモードを使用すれば、既設の無線LAN環境に対する無線子機としても使用可能と、柔軟にシステムを構築できる。医療や産業分野で用いられているセンサーや計測器の多くはRS-232C接続が必要。これらをより有効に配置し、業務を効率化する手段として、ぜひお客様にご提案いただきたい。

主な仕様
型番 SD-330AC
対応ソフトウェア SX Virtual Link for Serial Device Server
Serial Device Server Setup
AMC Manager®
対応OS Windows 10 RS5 (32/64bit)
Windows 8/8.1 (32/64bit)
Windows 7 (32/64bit)
Windows Server 2016
Windows Server 2012R2
Windows Server 2012
Windows Server 2008R2
有線LANインターフェイス RJ-45:×1
10Base-T/100Base-TX(自動認識)
無線LANインターフェイス IEEE802.11a/b/g/n/ac 1Tx1R
■2.4GHz:Channel:1~13ch
■5.xGHz:Channel:36~48・52~64・100~140ch ※1
デバイスインターフェイス シリアル:×1 (RS-232C D-Sub:9pin)
電源 AC100Vアダプター、DC 5V
最大消費電力 2W
外形寸法(W×D×H) 約125.7×75.1×24.1mm(本体のみ、突起物除く)
重量 約305g(本体のみ)
保証期間 5年

※1 52~64ch、100~140chはインフラストラクチャモードのみ対応となります。



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