ビデオ会議や監視システムには、カメラやターミナルなど多様な通信機器が関わるため、配線の設計やコストにも気を遣いたいところ。そこで役立つのが、LANケーブルで通信と給電を兼ねられるPoE+規格だ。プリンストンのスイッチングHUB『PNP-SWGP06E』は、4ポート全てが同規格に対応しており、配線をすっきりまとめられる。ギガビットLAN対応ゆえ通信もスムーズだ。
『PNP-SWGP06E』は、LANポートを4基とSFPスロットを1基備えたスイッチングハブ。全ポートがギガビットとIEEE 802.3at準拠のPoE+に対応している点が大きな特長だ。同規格に対応する通信機器との組み合わせならば、LANケーブルだけで通信と給電を行える。給電容量は、1ポートあたり最大30w、4ポート合計で最大65w。
IPカメラやマイク、アクセスポイントなどを最低限の配線で設置できるため、監視システムやビデオ会議システムをスマートに構築できる。電源の配線工事費を節約することで、コストカットにも貢献できるだろう。加えて、本体自体の設置自由度も秀逸。マグネットや壁掛けアンカー、ネジやゴム足が付属しており、さまざまなロケーションに対応できる。さらに筐体がファンレス設計のため静かで、静粛性が求められる場所でも使用可能だ。
各ポートはAuto-MDIX機能を搭載。ストレートケーブルとクロスケーブルを自動で識別するため、配線時のトラブルを防止できる。また、フローコントロール機能に対応し、全二重通信時(IEEE802.3x)と半二重通信時(バックプレッシャー)は、大容量バッファーを使用しバッファーフローの頻度を抑制。バッファーが一杯になった際でも、ロストパケットの発生を予防し、高速かつ信頼性の高いネットワークを実現できる。
SFPスロットを活用し、市販のSFPモジュールとの併用で、最大1Gbpsの光ファイバケーブルを使った接続が可能となる。ネットワークを柔軟に構築できる製品として、ぜひおすすめいただきたい。
型番 | PNP-SWGP06E |
---|---|
インターフェイス | 10/100/1000 Mbps Auto-MDIX ギガポート×4 SFP 用100/1000Mbps ポート×1 アップリングポート×1 |
規格 | IEEE 802.3 10Base-T Ethernet IEEE 802.3u 100Base-TX(Fast Ethernet) IEEE 802.3ab 1000Base-T(Gigabit Ethernet) IEEE 802.3x Flow control IEEE 802.3af Power over Ethernet/PSE IEEE 802.3at Power over Ethernet Plus/PSE ※ 1 |
MAC アドレステーブル | 2K |
スイッチングファブリック | 12Gbps |
バッファメモリー | 128KB |
PoE | 【対応ポート】 1~4ポート 【給電能力】 1ポートあたり:最大30W 4ポート合計:最大65W |
消費電力 | 最大71.5W |
電源 | AC アダプター(DC55V/1.3A) |
寸法(W×D×H) | 193×84×26mm |
質量 | 465g(本体のみ) |
保証期間 | 1年 |
※1 PoE+の機器との接続にはCat5e 以上のUTP ケーブルをご使用ください。