最大4台までのスタックが可能なレイヤー3スイッチ
アライドテレシス AT-x530L-28GTX

IoT時代であらゆるものがネットワークに接続されるようになり、 LAN整備はより重要になってきている。同時にスイッチの設置やケーブルの敷設なども必要になる。そして必要なのは初期費用だけではない。巨大化、複雑化したネットワークは効率的に管理・運営していかなければ、管理コストが増えトラブル時の対応にも時間がかかり、ビジネスの機会損失や顧客満足度の低下を招いてしまう恐れがある。

四つのSFP+/SFPスロットすべてを、10ギガアップリンクとして利用可能
機能ごとのモジュールに分割されていて、単一の障害が与える影響範囲を最小限に抑えることが可能。これにより、旧来方式の製品と比べシステム全体の可用性が格段に高まる
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アライドテレシスの『AT-x530L-28GTX』は10/100/1000BASE-Tポートを24ポート搭載したレイヤー3インテリジェント・スタッカブル・スイッチだ。4スロット搭載しているSFP+/SFPスロットはすべてを10ギガアップリンクとして使用できるので、上位のディストリビューション・スイッチやコア・スイッチに対して10ギガでの高速・大容量通信を実現できる。ますます増大する大容量データのやり取りも、ストレス無く行えるだろう。

同製品は同社の「X530シリーズ」の機能を絞り込み、コストパフォーマンスを向上させた中小規模向けのディストリビューション・スイッチ。導入コストを抑えながらネットワークの拡張や整備を行いたいユーザーにおすすめしていただきたい製品だ。

バーチャルシャーシスタックに対応。管理コストを抑えて運用できる

『AT-x530L-28GTX』は複数のスイッチを1台の仮想スイッチとして扱うことができるようにするVCS(バーチャルシャーシスタック)に対応している。スイッチ間はスタックモジュールで双方向80Gbpsの帯域で接続される。VCSは最大で4台の「x530Lシリーズ」のほか、「X530シリーズ」と組み合わせて使用することも可能だ(別途ライセンスが必要)。既存設備を有効活用できるだけでなく、インターフェイスを拡張できるというメリットもある。

また、VCSを利用すると、管理するスイッチを減らすことができるので、運用管理コストの低減効果も期待できる。さらに、Allied Telesis Management Framework(AMF)を利用すれば、ネットワーク上のスイッチやルーターの効率的な運用管理ができる。

同製品は電源の冗長化にも標準で対応している。同梱のAC電源ケーブルにより電源を冗長化することで、1台の電源が故障しても、もう1台の電源で稼働の継続が可能だ。ネットワークの拡張による機器の増加は、当然、故障リスクも増加することになる。安定運用のためには、電源の冗長化も視野に入れておきたい。

主な仕様
型番 AT-x530L-28GTX
準拠規格 IEEE 802.3 10BASE-T
IEEE 802.3u 100BASE-TX
IEEE 802.3z 1000BASE-LX/SX※1
IEEE 802.3ab 1000BASE-T
IEEE 802.3ah 1000BASE-BX10※1
IEEE 802.3ae 10GBASE-ER/LR/SR※1
IEEE 802.3an 10GBASE-T※1
IEEE 802.3x Flow Control
IEEE 802.3az Energy-Efficient Ethernet※2
IEEE 802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※3
IEEE 802.1Q-2003 GVRP
IEEE 802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※4
IEEE 802.1X Port Based Network Access Control
IEEE 802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE 802.1AX-2008 Link Aggregation (static and dynamic)※5
IEEE 802.1p Class of Service, priority protocol
IEEE 802.1ad Provider Bridges(Q-in-Q)
IEEE 802.1ag Connectivity Fault Management
ITU-T G.8032 ERPS
適合規格 CE

【安全規格】
UL60950-1,CSA-C22.2 No.60950-1

【EMI規格】
VCCIクラスA

EU RoHS指令
通信速度 10Mbps/100Mbps/1000Mbps/10Gbps※1
ポート 10/100/1000BASE-T(RJ-45コネクター) ×24
オートネゴシエーション
10M/100M Full/Half固定設定、1000M Full固定設定
MDI/MDI-X自動認識、MDI/MDI-X固定設定
SFP/SFP+スロット:×4
RS-232(RJ-45コネクター):×1 ※6
USBポート(USB 2.0、タイプA(メス)):×1 ※7
平均消費電力※8 33W(最大43W)
外形寸法(W×D×H) 441× 323×44mm(突起部含まず)
質量 4.4kg

※1 対応SFP/SFP+モジュール装着時

※2 10/100/1000BASE-Tポートのみ

※3 IEEE 802.1w Rapid Spanning Tree包含

※4 IEEE 802.1s Multiple Spanning Tree包含

※5 IEEE 802.3adと同等

※6 製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。
また、出荷時はIPアドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「AT-VT-Kit3」またはRS-232ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。(AT-VT-Kit3には、別売のUTPケーブルが必要です)。なお、AT-VT-Kit3のUSB使用時の対応OSは、メーカーサイトにてご確認ください。

※7 USB2.0のUSBメモリーをご使用ください。また、ご使用の際には、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。



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