固定式二重化電源を搭載したPoE+対応のスイッチ
アライドテレシス AT-FS980M/28DP

無線LAN環境を整備したり、セキュリティ目的で多数のWebカメラを設置したりするためには、ネットワークを拡大する必要がある。しかし、それは同時に管理すべき機器の増加と、点検エリアの拡大を意味することになる。ネットワークを拡大しながら運用管理の手間を削減するためには、信頼性の高い機器や管理機能を搭載した機器を導入する必要があり、また、設置の手間とコストを抑えるためには、PoE対応機器の導入も有効だ。

二重化電源を標準装備し、PoEにも対応。「止まらない」ネットワークを実現
同梱の電源ケーブルによって電源を冗長化すると、万一故障してももう1台の電源で継続稼動が可能。業務に支障を与えずにメンテナンスでき、給電能力が落ちることはない
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アライドテレシスの『AT-FS980M/28DP』は標準で固定式冗長電源を搭載した、ファーストイーサネット・インテリジェント・スイッチだ。本体の背面には二つの電源コネクターが装備されており、電源ケーブルも同梱されている。一方の電源が故障した場合でも、もう一方の電源により継続して使用できるので、安定運用が必要なネットワークを構築する場合に提案していただきたい製品だ。

また、同製品は高容量給電が可能なPoE+(IEEE 802.3at)に対応し、1ポートあたり30Wまで、スイッチ全体では375Wまでの給電が可能だ。IoT用のセンサー類やネットワークカメラなどを電源ケーブルの敷設無しで設置できる。さらに、冗長化電源はPoEによる給電も同時に冗長化するので、24時間操業を行う生産ラインのIoTや、監視カメラなどの連続運用もサポートできる。

豊富なセキュリティ機能を搭載。管理機能の活用で運用コストを削減

『AT-FS980M/28DP』は、セキリュティ機能が充実している点にも注目したい製品だ。認証機能では、IEEE 802.1X認証/Web認証/MACアドレスベース認証や、それら認証方式の同一ポート上での混在を可能とするTri-Auth機能などに対応している。また、通信内容の暗号化や、安全なリモートアクセス環境を実現するさまざまなセキュリティ機能をサポートしている。

さらに、ネットワーク管理者の負担を減らす機能も多数搭載している。Allied Telesis Management Framework(AMF)に対応しているので、ルーターなど、そのほかのネットワーク機器とあわせての、一元的な統合管理が可能となっている。複数のスイッチを1台の仮想スイッチとして扱うVCS(バーチャルシャーシスタック)にも対応しているので、大規模なネットワークでも効率的に管理することが可能だ。

主な仕様
型番 AT-FS980M/28DP
準拠規格 IEEE 802.3 10BASE-T
IEEE 802.3u 100BASE-TX/FX※1
IEEE 802.3ah 100BASE-BX※1
IEEE 802.3z 1000BASE-LX/SX※1
IEEE 802.3ab 1000BASE-T※1
IEEE 802.3ah 1000BASE-BX10※1
IEEE 802.3x Flow Control,
IEEE 802.3af Power over Ethernet
IEEE 802.3at Power over Ethernet+
IEEE 802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※2
IEEE 802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※3
IEEE 802.1X Port Based Network Access Control
IEEE 802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE 802.1AX-2008 Link Aggregation (static and dynamic)※4
IEEE 802.1p Class of Service, priority protocol
適合規格 CE
安全規格:UL62368-1,CSA-C22.2 No.62368-1
EMI規格:VCCI クラスA
EU RoHS指令
通信速度 10Mbps/100Mbps/1000Mbps※1
ポート 10/100/1000BASE-T(RJ-45コネクター)×24(PoE-OUT)
オートネゴシエーション
10M/100M Full/Half固定設定
MDI/MDI-X自動認識、MDI/MDI-X固定設定

SFPスロット×4※5
RS-232(RJ-45コネクター)×1※6
平均消費電力※7 260W(最大520W)
外形寸法(W×D×H・突起部含まず) 440×425×44mm
質量 7.1kg

※1 対応SFPモジュール装着時

※2 IEEE 802.1w Rapid Spanning Tree包含

※3 IEEE 802.1s Multiple Spanning Tree包含

※4 IEEE 802.3adと同等

※5 SFPスロットのポート27,28は、スタックポートとして使うか、拡張用のスイッチポートとして使うかを選ぶことができます。VCS機能を有効に設定するとスタックポートに、無効に設定するとスイッチポートになります。

※6 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIPアドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブル「AT-VT-Kit3」またはRS-232ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください(AT-VT-Kit3には、別売のUTPケーブルが必要です)。なお、AT-VT-Kit3のUSB使用時の対応OSは、メーカーサイトにてご確認ください。

※7 AT-SPTXa×4個使用時

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