10ギガビットに対応した光メディアコンバーター
アライドテレシス AT-MMC10GT/SP

WebカメラやIoTの普及は、通信ネットワークの拡大を必要とする。より広範囲を、より高速な回線でカバーするためには、メタルケーブルよりも光ファイバーを使用する方にメリットがある。また、モーターの周辺などでも、光ファイバーであればノイズの影響を受けることがない。電気信号を光信号に変換するメディアコンバーターを使用すれば、メタルケーブルと光ファイバーの両方を利用したネットワークを構築することが可能だ。

ニーズに合わせたSFP+モジュールを選択。最長で80kmまで接続可能
運用面における総保有コスト、環境面におけるCO2排出量を削減。データセンターなどの同一拠点で複数台を設置する際に、大きな効果を発揮する
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アライドテレシスの『AT-MMC10GT/SP』は10Gbpsに対応したリピータータイプの光メディアコンバーターだ。ノンブロッキング、ローレイテンシーなので、伝送遅延が気になる場合でも安心して使用できる。

同製品はユーザーが使用目的に応じてSFP+を差し替えることで、接続距離を調節することが可能だ。同社の2心光ファイバーケーブル用モジュール「AT-SP10SR」であれば、300mまでの伝送距離に対応できる。受注生産の「AT-SP10ZR80/I」を使用すれば、最大80kmの伝送も可能だ。敷地の広い工場や事業所内でも、建物間を光ファイバーで結ぶことが可能となる。

これらのSFP+モジュールは別売りだが、モジュールを標準装着した製品も用意されているので、ユーザーの環境に合わせた製品を選定、提案していただきたい。

リンクダウン自動検知など、運用や設置をサポートする機能を搭載

『AT-MMC10GT/SP』には設置や運用をサポートする機能が搭載されている。「パケットジェネレーション/ループバック機能」はテストパケットを送ることにより、対向機器との接続性を確認できる機能だ。外部装置を使うことなくテストできるので、ネットワーク環境への組み込み時の疎通テストも簡単に行える。さらに小型・軽量の本体はマグネットシートで設置できるので、設置作業の負担を軽減できる。

また、「スマートミッシングリンク(SML)機能」は、光ケーブルが使用できないことをリンクダウンによって通知する機能だ。ローカルポート側またはリモートポート側のインターフェイスダウンを検出した際には、自機または対向機側のローカルポート側インターフェイスもダウンするので、異常が発生した際には即座に検知することができる。

広大な敷地を持つプラントや、大型のショッピングセンター、キャンパスが広い大学などで、同製品を活用した快適なネットワークの構築を提案していただきたい。

主な仕様
型番 AT-MMC10GT/SP
準拠規格 IEEE 802.3ae 10GBASE-LR/SR, 10GBASE-R(PMDを除く)※1
IEEE 802.3an 10GBASE-T
適合規格 CE
安全規格:UL60950-1, CSA-C22.2 No.60950-1
EMI規格:VCCIクラスA
EU RoHS指令
通信速度 10GBASE-Tポート 10Gbps
SFP+ポート※1
ポート 10GBASE-T(RJ-45 コネクター)×1
オートネゴシエーション、10G Full固定設定、MDI/MDI-X自動認識
SFP+スロット×1
外形寸法(W×D×H) 55×102×21mm
質量 180g

※1 対応SFP+モジュール装着時

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