新型コロナウイルスの感染拡大は、働き方改革を大きく進めることになった。テレワークを導入する企業は急速に増え、自宅など、社外で業務を行うことも日常的になってきた。この流れは事態の収束後も変わらないと考えられ、企業にはテレワーク環境を整えていく必要が生じる。そこで重要になるのが、セキュリティの確保だ。テレワークでも、社内ネットワークと同様のセキュリティ対策を講じる必要がある。
バッファローの『VR-M2000』は、VPN(仮想専用線ネットワーク)に対応したオフィス向け基幹ルーターだ。拠点間の通信や、社員宅など外部ネットワークから社内ネットワークと通信する際にVPN接続を利用することで、セキュアな通信環境を実現することができる。
対応する通信プロトコルは二つ。拠点間通信に必要な256bit暗号キーを使用できる、安全性の高い「IPsec」と、テレワークなど自宅から社内ネットワークへの通信に必要な「L2TP over IPsec」だ。二つのプロトコルを合わせて同時に128クライアントまで接続可能なので、テレワーク実施時でも社内サーバーなどの既存のネットワーク資産を、高度なセキュリティレベルで外部と共有することが可能になる。
働き方改革では多様なワークスタイルの実現が求められるが、同製品を使用することで、社外でも社内と同様のセキュリティ環境で業務を行えるようになる。
一層のセキュリティが求められる場合にも『VR-M2000』は対応している。オプションのUTM(統合脅威管理)ライセンスを導入することで、多彩なセキュリティ機能を利用することが可能だ。
同製品には標準で、MACフィルタリング、IDS、パケットフィルタリングによるファイアウォール機能と、Web認証、MAC認証、IEEE802.1X認証からなる端末認証機能が搭載されている。UTMライセンスではこれに加え、「アンチウィルス」、「IPS(不正侵入防止)」、「Webフィルタ(Webガード/URLフィルタリング)」の機能を利用することが可能になる。
UTMライセンスとのパッケージ商品も用意されているので、企業を対象にしたネットワーク攻撃が増加している中、可能なセキリュティ対策は行っておきたいというユーザーには、選択肢として、ライセンス付き製品も提案していただきたい。
製品名 | VR-M2000 | |
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有線LAN : INTERNET |
規格 | IEEE802.3ab(1000BASE-T)、IEEE802.3u(100BASE-TX)、IEEE802.3(10BASE-T) |
対応プロトコル | TCP/IP | |
伝送路符号化方式 | 8B1Q4/PAM5(1000BASE-T)、4B5B/MLT-3(100BASE-TX)、マンチェスターコーディング(10BASE-T) | |
伝送速度 | 10M / 100M / 1000Mbps(オートネゴシエーション) | |
アクセス方式 | CSMA/CD | |
WAN部IP取得方法 | 手動 / DHCP / PPPoE / IPoE | |
NAT | 250,000 | |
端子数 | 1(AUTO-MDIX対応) | |
端子形状 | RJ-45型8極コネクター | |
有線LAN : スイッチングHub |
規格 | IEEE802.3ab(1000BASE-T)、IEEE802.3u(100BASE-TX)、IEEE802.3(10BASE-T) |
対応プロトコル | TCP/IP | |
伝送路符号化方式 | 8B1Q4/PAM5(1000BASE-T)、4B5B/MLT-3(100BASE-TX)、マンチェスターコーディング(10BASE-T) | |
アクセス方式 | CSMA/CD | |
伝送速度 | 10M / 100M / 1000Mbps(オートネゴシエーション) | |
スイッチングデータ転送方式 | ストア&フォワード | |
端子数 | 4(AUTO-MDIX対応) | |
端子形状 | RJ-45型8極コネクター | |
VLAN機能 | IEEE802.1Q VLAN tagging対応、ポートVLAN対応 | |
電源 | AC90~110V 50/60Hz | |
消費電力 | 最大7W | |
発熱量 | 最大25.2kJ/h | |
外形寸法(W×D×H) | 135×196×36mm | |
質量 | 約800g | |
保証期間 | 5年間(標準保証3年間、Web上の5年保証登録により2年延長) |