Danteオーディオネットワーク対応音響向けスイッチ
パナソニックLSネットワークス GA-MLD16TPoE+

音響の現場においては、スピーカーやアンプ、ミキサーなど、機器が多岐に渡り、ケーブルの取り回しや電源の確保等にかかるコストは膨大なものとなる。こうした問題の解決には、デジタルオーディオネットワーク規格「Dante」が有用だ。パナソニックLSネットワークスの『GA-MLD16TPoE+』は同規格に対応するネットワークスイッチ。アナログのマルチケーブルの情報をLANケーブルで伝送できるうえに接続機器への給電も可能で、ケーブルを大幅に削減できる。

複雑な音響システムをデジタルでコンパクトに構築
温度が高くなりやすい音響設備に対し、動作環境温度50度まで対応可能。製品のみのほかに、3年ないし5年の保守付きバンドル品もあり、安心して運用できる
写真拡大

アナログの音響システムは、チャンネルが増えるほどに接続が難解となり、重いマルチケーブルやマルチボックスの接続といったハードルもあって構築が難しい。こうした問題を解決できるのが、オーストラリアのAudinate社が開発したデジタルオーディオネットワーク規格「Dante」。IPネットワークとギガビットイーサネットに準拠し、ネットワークスイッチとイーサネットケーブルを用いて、多チャンネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を低レイテンシーで送受信できる。

接続を簡素化し、機材をコンパクトにまとめられるこのシステムに対応したネットワークスイッチが、パナソニックLSネットワークスの『GA-MLD16TPoE+』だ。特別な設定をすることなく、デフォルトでDanteに対応可能。現場での作業を軽減し、よりスピーディーにネットワークを設定できる。

PoE給電で配線をより簡潔にPCレスでの給電管理も可能

スイッチとしては、10/100/1000Mbpsポートを16基備えたレイヤー2ギガビットスイッチ。全ポートがPoE Plus(IEEE802.3at/IEEE802.3af)に対応しており、1ポートあたり最大30Wまで、全体で250Wの電力を供給できる。ゆえに機器の電源の確保も容易で、Danteのメリットをさらに生かすことができる。

接続機器のフリーズを検知し、給電のオン/オフを行うことで接続機器を再起動する機能もあり、PCレスで容易な管理が可能となっている。また、拡張ポートとしてSFPを採用しており、光ファイバーによる長距離伝送も可能で、高度な音響システムを構築するうえで有用なシステムといえる。ポート数が8基の下位機種「GA-MLD8TPoE+」とあわせて、お客様にご提案いただきたい。

主な仕様
製品名 GA-MLD16TPoE+
インターフェイス 10/100/1000BASE-T:20
PoE給電ポート:16
SFP拡張ポート:4(10/100/1000Tポートと排他利用)
その他:コンソールポート(RJ45)
オートネゴシエーション機能
Auto MDI/MDI-X
フローコントロール
スイッチング スイッチング容量:40Gbps
パケット転送能力:29.7Mpps
MACアドレステーブル:16Kエントリー/ユニット
バッファ:2MB
定格入力電圧 AC100V 50/60Hz
消費電力(最小/最大) 14.7W/315W
外形寸法(W×D×H) 330×230×44mm
質量 3,000g

→カテゴリ一覧に戻る