プレゼンテーションや授業などで、大型モニターやプロジェクタを利用するのは日常的な光景だが、そのための入力機器は多様化してきている。従来までのノートPCに加えて、スマートフォンやタブレットPC、あるいはDVDプレーヤーやBDレコーダー、書画カメラを使用する場合もあるだろう。プレゼンテーションなどの途中で機器を接続し直すのは、非効率的なうえに、プレゼンテーションの流れを妨げることにもなってしまう。

サンワサプライの『SW-HD42ASP』は、切替器と分配器の機能を1台に収めたHDMI切替器だ。切替器と分配器を使用する場合には、両者を接続するためにHDMIケーブルが必要になるが、一体型の同製品では不要だ。さらに、切替器と分配器の相性によっては、認識エラーで映像が出力されないといったトラブルが発生する場合があるが、一体型の場合には相性によるトラブルが少なくなるというメリットもある。
また、『SW-HD42ASP』は、3D、フルハイビジョン、HDCPに対応しているので、多彩な映像素材の品質を落とすことなく活用することが可能だ。さらに、HDMI信号から音声のみの抽出が可能なので、外部スピーカーを利用することもできる。「ARC機能」対応テレビであれば、テレビの音声をスピーカーから流すことも可能。大きな会場やイベント会場など、周辺の音が聞こえる場合でも、音声をしっかりと聴衆に届けることができる。
『SW-HD42ASP』には、4系統の入力系統が用意されているので、多彩な入力機器を使用したい場合に威力を発揮する。例えば、学会発表などで複数の説明者が交代して発表する場合、そのつど、入力機器を接続しなおさなければならない場合がある。しかし、同製品を利用すれば、次の発表者は事前に入力機器を接続しておくことができるので、発表者の交代をスムーズに行うことが可能になる。
また、授業であれば、PCで作成した資料と書画カメラで撮影した画像を切り替えて、大画面に映し出すことなどが想定される。児童や生徒の解答や作品などを大画面に投影することで、授業に対する興味を引き出すことができるだろう。
会議室で利用する場合には、参加者が少人数の時は大型モニターを利用し、参加者が多人数の場合にはプロジェクタで投影するといった使い分けなどに利用することも可能だ。。
型番 | SW-HD42ASP |
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解像度 | ハイビジョンテレビなど:1080p(1920×1,080)、1080i、720p、480p PCなど:WUXGA(1,920×1,200)、UXGA、SXGA、SVGA、VGA |
インターフェース | 入力用:HDMIタイプA(19ピン)メス×4 出力用:HDMIタイプA(19ピン)メス×2 Toslink×1、Coaxial×1、RCAピンジャック(赤白)×1 IR用:3.5mmフォンジャック |
切替内容 | HDMI入力:4系統、HDMI出力:2系統 |
切替方式 | 本体切替ボタン、リモコン |
外形寸法(W×D×H) | 432.4×154.2×44mm(足部除く) |
質量 | 約2,160g |