モバイル端末活用の幅を広げるカードリーダーライター
エレコム MR3-H009BK

データの転送はクラウド経由でも可能だが、安全で高速なデータのやり取りを手軽に行うには、まだメディアを利用する方法に軍配があがるのではないだろうか。しかし、外付け機器とのインターフェイスとしてUSBポートのみを搭載しているタブレットやノートPCを利用する場合、SDカードをはじめとした多彩なメディアを利用することが難しい。そんなときには、複数メディアに対応したカードリーダーライターを利用したい。

最大5Gbpsの高速データ転送。アダプターなしで33種のメディアに対応
カードリーダーとUSB3.0機器接続の機能を搭載した、1台2役のメモリーリーダーライター。コンパクトながら38メディアに対応、超高速の転送速度を実現している。
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エレコムの『MR3-H009BK』は、アダプターなしで33種類のメディアに対応できるカードリーダーライターだ。変換アダプターを使用することで、さらに5種類のメディアにも対応できるので、最大対応メディアは38種類におよぶ。

データ転送規格は、最大データ転送速度が5Gbps(理論値)のUSB3.0に対応している。例えば、デジタルカメラで撮影した画像をPCに転送する場合、同製品を使用することで、データ転送時間を約9分の1に短縮することが可能になる。多数の現場写真を撮影する土木建築分野など、日常的に大容量データの転送を行っている場合には、データ転送の待ち時間を短縮できるのは大幅な業務の効率化に繋がるに違いない。また、迅速なデータ転送は、大容量データの場合でなくともユーザーの待ち時間のイライラを解消し、広く喜ばれるポイントになるだろう。

ユーザー視点に立った設計で、ストレスのない使い勝手を実現

『MR3-H009BK』で着目したいのは、徹底的なユーザー視点に立った設計を採用している点だ。そのひとつめはUSBバスパワーの採用だ。使用頻度は高いが常時接続する機器ではない場合、電源の接続は面倒なものだ。その点、バスパワー対応であれば、電源を接続する手間は不要だ。

また、ケーブル長にも注目したい。長すぎるケーブルは邪魔になるが、短すぎると使い勝手が悪い。同製品の50cmというケーブル長は、絶妙な長さといえるだろう。さらに、ケーブルと本体が一体になっている点も評価したい。いざ使用したいときにケーブルがない、ケーブルを紛失するといった心配がないのは嬉しい点だ。

同社のカードリーダーライターには、最大で58種類のメディアに対応する『MR-A012』シリーズや、ケーブルを本体に収納できる『MR-K013』シリーズもラインアップされている。用途に応じて提案していただきたい。

主な仕様
型番 MR3-H009BK
インターフェイス USB3.0(USB2.0インターフェイス接続時は、USB2.0互換で動作)
最大転送速度 USB3.0スーパースピード/5Gbps(理論値)、USB2.0ハイスピード/480Mbps(理論値)
コネクタ形状 USB[A](オス)×1
対応OS Windows 8.1、7(SP1)、Vista(SP2)/OS X 10.7~10.7.5、10.8~10.8.3、10.9、10.10
ケーブル長 約50cm(コネクタ含まず)
外形寸法(W×D×H) 約75.0×42.0×26.5mm
重量 約64g
保証期間 6カ月

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