レコードやカセットテープ、MDといった過去の音声記録メディアは、現在ではプレーヤーがほぼ流通していない。資料価値のある音源の再生手段がなくなる前に、デジタル化しておきたいところだ。プリンストンの『PCA-HACU』は、各種レガシーメディアの音声信号からハイレゾ音源を作成できる、USB接続のキャプチャーユニット。編集ソフトも付属し、貴重な音源を容易にデジタルオーディオファイルへ変換できる。
プリンストンの『PCA-HACU』は、レコードやカセット、孫コピー(コピーのコピー)時のMDからのアナログ信号を、ハイレゾ音源に変換しオーディオファイルを作成できるオーディオキャプチャーユニット。プレーヤーと本体をRCAや3.5mmオーディオケーブルで接続し、本体とPCをUSBで接続。付属の音声編集ソフト「Sound it! 7 Basic for Princeton」をPCにインストールして使用する。あとはソフトの機能に従って、プレーヤーで音源を再生・変換。WMAやWAV、AACなど、デジタルオーディオプレーヤーで再生できる形式のファイルを作成できる。
DAC機能も搭載しており、PCをデジタルオーディオとして使用することも可能。PCで再生した音源を、RCAやステレオミニプラグ、SPDIFから出力し、デジタルアンプなどを介して大型スピーカーで流すことができる。
同梱の「Sound it! 7 Basic for Princeton」は、多彩な機能を備えている。Sonnox社製のノイズ除去プラグインを搭載しており、ラジオやマイク特有のノイズ、アナログレコードのホコリや擦り傷によるプチプチ音、磁気テープ特有のヒスノイズなどを簡単に除去できる。指定した条件の下に、無音部分へ自動的にマーカーを置くサウンド分割機能も搭載。テープやレコードから長時間取り込む際も、曲ごとにファイルを自動で分割できる。また、主にDTMで用いられる音源やエフェクトの標準規格「VSTプラグイン」にも対応。必要に応じてさまざまな機能を追加可能だ。
変換したファイルから音楽CDを作成する機能も搭載。過去の取材テープや会議の記録など、資料的な価値のある音源を管理するうえで有用な製品といえる。
型番 | PCA-HACU |
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インターフェイス | USB2.0 |
対応フォーマット | WAV、WMA、AAC、AIFF、Ogg、FLAC |
サンプリングレート | 16bit:44.1/48/88.2/96KHz 24bit:44.1/48/88.2/96KHz |
音声入力端子 | ステレオRCA端子(メス)、3.5mmステレオミニプラグ(メス) |
音声出力端子 | ステレオRCA端子(メス)、3.5mmステレオミニプラグ(メス)、SPDIF |
対応機種 | USBポート(USB2.0または3.0)を標準搭載するDOS/V(OADG仕様)対応パソコン |
対応OS※1 | Windows 10/8.1/8/7 SP1/Vista SP2 (32/64bit) |
動作環境 | [CPU※2] 各OSに対応したIntel(推奨)および互換プロセッサー 800MHz以上(Windows 10/8.1/8は、1GHz以上) [メモリー※3] Windows 10/8.1/8=2GB 以上、Windows 7/Vista=1GB 以上 [HDD] 70MB以上の空き容量(インストールのみ) [モニター] 1,024×768ドット以上、HighColor(16ビット)以上 [その他] Windows用CD-R/RWドライブ、スピーカー、インターネット接続環境※4 |
電源 | USBバスパワーまたは電源用MicroUSBコネクター(メス)※5 |
外形寸法(W×D×H・突起部は除く) | 106×63×320mm |
質量 | 92g |
保証期間 | 1年間 |
※1 上記以外のOSでの動作はサポート外とさせていただきます。
※2 互換プロセッサーそのものの互換性に関しては保証いたしかねます。
※3 Windows 7 64bit版は2GB以上のメモリーが必要になります。
※4 Sound it ! 7 for Princetonのユーザー登録/アクティベーション/アップデートで必要になります。
※5 スマホやタブレット等でオーディオDAC機能を使用する場合は別途USB給電が必要となります。