長時間のデスクワークで同じ姿勢でいることは、鬱血によるむくみや肩凝り、頭痛などの症状をもたらす可能性がある。最悪の場合は、エコノミークラス症候群を引き起こしかねない。予防するには、十分な水分補給と適度な運動が必要だが、業務中はままならないことも多い。サンワサプライの『ERD-M』シリーズは、天板を上下させることで、作業のスタイルを可変させられるデスク。座りっぱなしの作業を回避し、負担を軽減できる。
静脈血栓塞栓症は、下半身に腫れや痛みをもたらす疾患概念。飛行機内などで長時間同じ姿勢をとり続けることにより発症するため、俗にエコノミークラス症候群と呼ばれるが、これはオフィスでも起こりうる。疾患とはいかないまでも、肩凝りや頭痛、鬱血によるむくみなど、座りっぱなしの作業はさまざまな弊害をもたらす。そういった問題の解消を期待できるデスクが、『ERD-M』シリーズだ。630〜1,280mmの範囲で、天板の位置を昇降可能。これにより、作業中のスタイルを「立ち」と「座り」へ可変し、姿勢を適度に変えられる。天板のサイズは900×700mmから1,800×800mmまで、8種類が用意されており、オフィスの規模に合わせて選択可能だ。
天板の昇降ギミックは電動式だ。スイッチボタンを押し続けることで動作する。安全面への配慮で、スイッチから指を離せばすぐに止まるようになっている。また、下降時に下方の障害物を感知する機能も搭載。感知の際は瞬時に運転を停止し、自動的に約3cm上昇する。これによって、器物を挟み込んで破損することを防止できる。オプションも豊富で、引き出しやCPUボックスを装着可能。天板には配線穴が用意されており、電源タップやケーブルカバー、デスククランプなどと組み合わせれば、配線をすっきりまとめられる。
『ERD-M』シリーズの活用シーンはオフィスだけではない。教育現場では立位での授業を行うことで、双方向のコミュニケーションを活性化するツールとして期待されていたり、貸会議室などで高さをカスタマイズしやすいデスクとして活用するなど、幅広い利用が考えられる。昇降機能のメリットをどのように活かせるかを議論したうえで、最適な活用法とともに同製品を提案していただきたい。
品番 | ERD-M9070:W900×D700mm ERD-M9080:W900×D800mm ERD-M12070:W1,200×D700mm ERD-M12080:W1,200×D800mm ERD-M14070:W1,400×D700mm ERD-M14080:W1,400×D800mm ERD-M18070:W1,800×D700mm ERD-M18080:W1,800×D800mm |
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梱包 | 3個口 |
出荷形態 | ノックダウン組立式 |
材質 | 天板:木製(パーティクルボード)+メラミン化粧板 脚フレーム:スチール(メラミン焼付塗装) リフティングコラム・中間フレーム:スチール(エポキシ樹脂粉体塗装) |
天板耐荷重 | 80kg(中心荷重は50kg) |
電源ケーブル長 | 3.2m |
※ 構造上高い位置にした際に、左右へ揺らすと揺れが発生します。左右の動きが激しくなるとリフティングコラムの故障の原因となります。移動を行う際には必ず位置を最下部にし、引きずらないよう持ち上げてください。