増え続けるデータの保管コストの低減は、企業が取り組むべき永遠の課題ともいえる。テープメディアからクラウドサービスまでさまざまな方法があるが、アクセス頻度の低いデータであれば、ディスクアーカイブも選択肢の一つだ。暗号化などを行えば、データの移動媒体としても安心して利用できる。さらに「M-DISC」を利用することで、重要データの長期的で確実な保存も可能になる。
アイ・オー・データ機器の『BRD-UT16RPX』は、USB 3.0で接続する外付けタイプのブルーレイドライブだ。対応するメディアはブルーレイディスク(BD)のほか、DVD、CDの書き込みと読み込みに対応している。注目したいのは、「M-DISC」に対応している点だ。容量が5GB程度のM-DISC(DVD)や25〜100GBのM-DISC(BD)の保存可能期間は数百年といわれており、大容量データを安全かつ長期間にわたって保存することが可能だ。
また、同製品にはM-DISCの記録特性に最適化した専用ファームウェア「DefectManagement for M-DISC」を搭載。自動でエラーを検出し、データを書き込み直してくれる※ので、確実なデータ記録を実現できる。なお、書き込み速度はメディアの種類によって異なるが、BDで最大8倍、DVDで最大16倍、CDで最大40倍なので、大量のデータでも効率的にアーカイブすることができる。
※ 同機能は下記のメディアでのみ動作いたします。
【三菱ケミカルメディア株式会社 M-DISK 50GB、100GB製品】
『BRD-UT16RPX』にはセキュアなデータアーカイブを実現する「Roxio Secure Burn Enterprise 4」が1ライセンス付属している。同ソフトを使用することで、圧縮したデータの書き込みや、パスワードによるディスクの暗号化が可能になる。メディアによるデータの移動は盗難や紛失による情報漏えいのリスクもあるが、同製品であればパスワードと暗号化によって、大容量データのセキュアな受け渡しが可能。別売りで複数のPCに使えるライセンスパックも用意され、部門内でのセキュリティポリシーの徹底としても効果的だ。
アイ・オー・データ機器からは、1枚あたり100GBのデータ保管が可能なM-DISC『DBR100YMDP3D1』や、容量が50GBのM-DISC『DBR50RMDP3D1』も発売されている。パッケージには紫外線からディスクを守るトールケースが採用され、インデックスカード付きなので保管の際にも便利だ。適材適所のデータ保管の手段として、『BRD-UT16RPX』によるディスクアーカイブをご提案いただきたい。
型番 | BRD-UT16RPX |
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対応OS(日本語版のみ)※1 | Windows 10/Windows 8.1/Windows 7 |
対応機種 | USB 3.0/USB 2.0ポート Standard A コネクターを搭載したWindowsパソコン |
動作環境※2 | メモリー:2GBG以上 ハードディスク:空き容量 150MB以上 |
電源 | 添付ACアダプターより電源供給 |
電圧 | AC100V |
周波数 | 50/60Hz |
インターフェイス | USB 3.0/USB 2.0 |
コネクター形状 | USB(Bタイプ) |
設置条件 | 水平/垂直 |
書き込みエラー防止機能 | BD書き込み、DVD書き込み、CD書き込みともに搭載 |
ディスクローディング方式 | トレイタイプ |
著作権保護 | CPRM(読み込み/書き込み)※3※4 |
使用温度範囲 | 10~35℃ |
使用湿度範囲 | 20~80%(結露なきこと) |
外形寸法(W×D×H) | 約158×220×50mm(突起部分を除く) |
質量(本体のみ) | 約1.2kg(ACアダプター除く) |
保証期間 | 3年保証 |
※1 それぞれ最新のService Packを適用してください。
※2 条件を満たした場合でも、環境やメディアの品質によってドライブの最大性能を発揮できない可能性があります。
※3 CPRMの読み込み/書き込みを行うには、別途ソフトウェアが必要になります。
※4 CPRM対応の書き込みを行うには、CPRM対応のメディアが必要です。