IT機器の進化は生活を便利なものにしてくれるが、その一方で新たな脅威も生まれている。例えば、小型化・高容量化したUSBメモリーは、情報漏えいや不正ソフトのインストールにも利用される恐れがある。図書館などで不特定多数のユーザーが利用するPCへの不正ソフトインストールを防ぐ方法の一つとして、USBポートを物理的に塞いでしまうという方法を提案していただきたい。単純だが、確実な方法だ。
エレコムの『ESL-TYPEC1』は、PCやタブレット端末のUSB Type-Cポートに取り付け、不正な接続を防止するポートガードだ。使用していないUSBポートに、USBメモリーやほかの機器を接続されて、端末内の情報を盗み出されたり、不正ソフトをインストールされることを防ぐことができる。
使い方はいたって簡単だ。同製品に専用のストッパーを取り付け、接続を防ぎたいポートに差し込む。同製品のツマミをスライドさせることで、ストッパーをUSBポートに差し込むことができる。差し込まれたストッパーには、USBポートからの突出部がほとんどないため、簡単に引き抜くことはできない仕組みになっている。また、ストッパーを取り外す際には、同製品のキャップ部分を利用する。ストッパーに差し込むことができる突起部を利用して、USBポートから簡単に取り外すことができる。
図書館などで不特定多数が利用するPCや、営業や受付で使用するタブレット端末など、ユーザーに端末を貸し出す際には、あらかじめUSB Type-Cポートをストッパーで塞いでおくことで、さまざまなリスクを低減することが可能になる。ストッパーの取り付け、取り外しは担当者の新たな負担になるかもしれないが、リスク低減のためにかけるべき一手間といえる。
USBポートガード本体の『ESL-TYPEC1』には、6個の専用ストッパーが付属している。しかし、管理者が管理すべき空きUSBポートが6つ以内というのは、稀ではないだろうか。同社では12個の専用ストッパーがセットになった『ESL-TYPEC1K』が用意されているので、必要に応じてストッパーを買い足すことが可能だ。
また、USB Type-Cポート用の同製品のほかにも、USB Aポート用のポートガードやLANポート用のポートガードもラインアップされている。不正接続が行われるリスクは、USB Type-Cポート以外にも存在する。また、ホコリの侵入も防いでくれるので、タブレット端末、ノートPCやデスクトップPC、ネットワーク機器などの不使用ポートについても、利用したい製品だ。
型番 | ESL-TYPEC1 |
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材質 | 解除キー:POM、その他:ABS |
パッケージ形態 | 袋 |
セット内容 | 本体×1、ストッパー×6 |
商品サイズ(W×D×H) | 本体:65.9×12.9×7.1mm |
重量 | 約4.8g |
※ 仕様は予告なく変更する事がありますので、あらかじめご了承ください。