資料のコピー程度のスキャンは複合機でもできるが、大量の書類を電子化するとなると、専用のスキャナーを使うほうが効率的だ。ブラザーの『ADS-2200』は、オフラインで使用できるシンプルなドキュメントスキャナー。最大50枚の原稿を一度にセットし、毎分約35枚と高速に処理できる。USBメモリーにデータを直接出力できる機能もあり、簡単に取り扱える。
『ADS-2200』は、A4対応のUSB接続専用ドキュメントスキャナー。最大50枚の原稿を一度にセットでき、毎分35枚の速度で読み取れる。書類の電子化をスピーディーに処理することが可能だ。幅298mm、奥行き205mm、高さ177mmとコンパクトで、限られたスペースで使用できる点もメリット。操作ボタンがカバーの外側に配置されているため、カバーを閉じたままスキャンできる扱いやすさも魅力の1つだ。
PCとのUSB接続で使用する、シンプルなオフライン仕様だが、PCレスでの使用も可能。スキャンしたデータをUSBメモリーに直接保存できるため、データを容易に運用することが可能となっている。また、USBマスストレージ機能を活用することで、PCからUSBメモリーを操作し、スキャンデータをPCへ保存することも可能。PCにドライバーをインストールせずに使うこともでき、複数の端末で運用する場合に重宝する。
原稿の傾きを自動で補正するなど、スキャンを補助する機能も豊富。原稿の上下左右を認識し、複数の原稿の向きを自動でそろえることも可能だ。また、サイズの異なる原稿をまとめてスキャンした場合でも、最適なサイズでデータ化してくれる。ほかにも、地色を除去してテキストを読みやすくしたり、原稿の白紙ページを排除したりと、スキャンとそれに伴う編集作業を簡易化する機能が備わっている。
そのほか、専用ソフトも多数用意されている。よく使うスキャン設定をワークフローとして登録し、繰り返し実行できるソフトや、名刺管理ソフト、文書ファイルの管理ツールなどが利用できる。単純なスキャン作業を効率化する手段として、『ADS-2200』の導入をぜひおすすめいただきたい。
機種名 | ADS-2200 |
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読取方式 | 自動給紙方式(ADF) 両面同時読み取り(Dual CIS) |
読取モード | 片面/両面、 カラー、グレー、モノクロ、自動 |
光学解像度 | 最大600×600dpi |
ソフトウェア補間解像度 | 最大1,200×1,200dpi |
カラー階調 | 入力:48ビット 出力:24ビット |
グレースケール | 256階調 |
読み取り速度(A4縦)※1 | 【カラー150dpi】 片面約35枚/分 (両面約70面/分) 【カラー200dpi】 片面約35枚/分 (両面約70面/分) 【カラー300dpi】 片面約35枚/分 (両面約70面/分) 【カラー600dpi】 片面約9枚/分 (両面約18面/分) 【モノクロ150dpi】 片面約35枚/分 (両面約70面/分) 【モノクロ200dpi】 片面約35枚/分 (両面約70面/分) 【モノクロ300dpi】 片面約35枚/分 (両面約70面/分) 【モノクロ600dpi】 片面約9枚/分 (両面約18面/分) |
原稿用紙 | 【種類】 普通紙、再生紙、はがき、名刺、プラスチックカード ※2 【サイズ】 幅51~215.9mm 長さ51~355.6mm※3 【厚さ】 坪量50~209g/㎡ |
インターフェイス | Hi-Speed USB 2.0※4 |
電源 | 100V AC 50/60Hz |
動作環境 | 温度:5~35℃ 湿度:20~80% |
消費電力 | 動作時:約21W スリープ時:約0.8W |
外形寸法(W×D×H) | 298×205×177mm |
質量(本体のみ) | 約2.5kg |
※1 ハードウェアの最大速度であり、データの転送速度等のソフトウェアの処理時間は含まれておりません。
※2 エンボス加工可、厚さ1.32mm以下。
※3 PCスキャンの場合5,000mmまで対応。ただし、片面読み取りのみ。解像度は300dpiが上限となります。
※4 Hi-Speed USB 2.0での最大転送速度に対応する為には、パソコン本体のインターフェイス及び接続ケーブルがHi-Speed USB 2.0に対応している必要があります。また、Hi-Speed USB 2.0はUSB 1.1と互換性がありますので、パソコン側がHi-Speed USB 2.0に未対応でも、従来のUSB 1.1での転送速度にて動作可能です。