プロジェクターや大画面モニターを使った発表は効果的だが、PCやプレイヤー、スクリーンの用意といった手間を考えると、簡単な打ち合わせや発表に使うには、いささかオーバースペックだ。手軽に発表を行うのであれば、書画カメラのほうが有用だろう。サンワサプライの『CMS-V39』はコンポジット出力を備えているため、テレビモニターを用意すれば撮影した資料や商品を出力できる。低コストかつ手間のかからない発表が可能だ。

『CMS-V39』は、500万画素のCMOSカメラを備えた書画カメラだ。資料や教材、商品といった被写体をリアルタイムに撮影し、ディスプレイに出力できる。出力端子は、VGA、HDMI、コンポジットが各1基。プロジェクターを使う場合とは異なり、大がかりな準備は必要なく、ディスプレイのある部屋に本体を持ち込んで接続するだけで、準備は完了。PCレスで被写体を出力できるため、手軽に授業やプレゼンテーションを実行可能だ。
使用中に、随時カメラを取り回して撮影できる点も、書画カメラのメリットだ。アームは2箇所のヒンジにより、折り曲げて固定可能と、立体物なども自由に撮影できる。レンズには光学5倍ズームが備わっているため、発表中に随時参加者を映すといった、変化のあるメリハリの効いたプレゼンテーションを行うことも可能だ。
カメラにはオートフォーカス機能も備わっており、スムーズに被写体へピントを合わせ、発表を進行できる。
また、撮影した映像は、本体に搭載された3インチLCD液晶モニターでも確認する事ができ、発表者は手元で撮影物の位置や角度を調整する事が可能だ。
最大撮影解像度は、静止画で4,000×3,000、動画で1,280×720(30fps)と、高画質のファイルを撮影可能。本体にSDメモリーカードを挿入しておけば、撮影したファイルを保存することもできる。例えば、授業中に教室の模様を撮影したり、プレゼンテーションの発表者を撮影して記録し、のちにWebサイトや資料用に利用したりといった使い方が可能だ。
大規模な会場や機材を必要とせず、最低限のコストで発表を行える製品として、『CMS-V39』をお客様にご提案いただきたい。
品番 | CMS-V39 |
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センサー | CMOS 500万画素(1/3.2インチ) |
撮影動画解像度 | 1,280×720 30fps、640×480 |
撮影静止画解像度 | 4,000×3,000 2,560×1,920 1,600×1,200 |
フォーカス | オートフォーカス・手動フォーカス |
レンズ | F3.5~3.7 f=5~25mm 光学5倍ズーム |
インターフェイス | 出力端子:VGA(D-sub15pin)×1、HDMI×1、コンポジット×1、3.5mmステレオミニ×1 入力端子:VGA(D-sub15pin)×1 ※出力端子へスルー、3.5mmモノラル×1(マイク接続用) その他端子:USB2.0 |
サイズ(W×D×H) | 本体台座部分/386×198×35mm(カメラアーム部分除く) |
重量 | 2.1kg(ACアダプタ除く) |