ネットワーク環境の普及は、ミーティングのスタイルにも変革をもらたした。Web会議システムを利用すれば、時間とコストをかけて参加者が移動する必要はない。こうしたWeb会議のソリューションには資料の共有など便利な機能が用意されているが、もっとも基本になるのが会議の際の音声品質だ。ノイズが入ったり、途切れたりするのでは、効率化を実現するどころか、ストレス増大の要因になってしまう。Web会議を導入する際には、ぜひ音声の品質にこだわっていただきたい。

ヤマハの『YVC-300』は、Web会議システム用のスピーカーマイクだ。同社が長年培ってきたさまざまな音声処理技術を搭載することで、ストレスのない音声コミュニケーションを実現している。Web会議では、普段は気にならない雑音が気になる場合があるが、「ノイズリダクション」機能がノイズを除去し、音声だけをクリアに伝えてくれる。また、「適応型エコーキャンセラー」機能により、スピーカーの再生音をマイクが拾うことで発生する耳障りなエコーも除去できる。
また、発言者とマイクとの距離により音量を自動調整する「オートゲインコントール」機能は、発言者の音声を適度な音量に変換してくれる。通話先の音声が大きすぎたり、小さすぎて聞き取れないといったことを防止できるので、快適な環境で通話が可能だ。
『YVC-300』はさまざまな会議システムと接続できる点も大きな特徴。通常のPCを介したWeb会議に加えて、Bluetooth接続によって、スマートフォンと接続することが可能だ。例えば、出張者と話したい場合、スマートフォンで発信したあと、同製品と接続すれば、手軽に音声会議を始めることができる。さらにはオーディオ入出力端子を利用すれば、ビデオ会議システムとの連携も可能になっている。これらは同時に接続することも可能なので、状況に応じてフレキシブルなコミュニケーションを行うことができる。
同製品は4〜6名規模の会議室での使用が想定されているが、オプションの連結ケーブルで2台を連結することで、10名規模の会議にも利用可能だ。『YVC-300』による新しいコミュニケーションスタイルの導入を提案していただきたい。
品番 | YVC-300 |
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外部インターフェイス | USB 2.0 Full Speed、Bluetooth、NFC(近距離無線通信) 、EXT IN/OUT(ステレオミニ) |
最大消費電力 | 2.5W |
電源 | USBバスパワー駆動:5V/500mA AC電源駆動:AC100(50/60Hz) ※ACアダプターは別売りです。 |
電波障害規格 | VCCIクラスA |
対応OS | Windows 10(32bit/64bit)、Windows 8.1(32bit/64bit)、Windows 8(32bit/64bit)、Windows 7(32bit/64bit) Mac OS X 10.10、Mac OS X 10.9、Mac OS X 10.8 USB:USB 2.0以降 |
Bluetooth | Bluetooth バージョン:Ver.2.1+EDR 対応プロファイル: HFP(1.6)、A2DP 対応コーデック:CVSD、mSBC、SBC 無線出力:Class2 最大通信距離:10m(障害物がないこと) |
NFC | 対応機種:NFC対応Android 機器 Ver5.0、4.4、4.3、4.2、4.1 |
マイク | 単一指向性×3 |
スピーカー | フルレンジ×1 |
寸法(W×D×H) | 235×226×46mm |
質量 | 0.8kg |