さまざまな「働き方改革」が提案されているが、移動時間の短縮や削減も働き方改革の有効な手段の一つだ。電話会議やビデオ会議を活用すれば、会議のために集まる手間や移動の時間を短縮することができる。そうした遠隔会議で、意外とストレスになるのが音声品質だ。ノイズが多かったり、発言者の声が聞こえづらかったりすると、会議をスムーズに進めることができない。遠隔会議を導入する際には、音声品質にもこだわっていただきたい。

ヤマハの『YVC-1000MS』は、「Skype for Business」向けのマイクスピーカーシステムだ。従来機「YVC-1000」からマイクロソフト社の認証を受け、「MS」モデルとして新たに商品化された。これまでの高品質な音声処理技術に加えて、「Skype for Business」使用の際に発着信時の操作ができる「コールボタン」が搭載され、マウスなどの操作をせずに着信や通話終了を行うことができる。
ストレスの少ない遠隔会議を実現するためには、音声品質が重要になるが、同製品にはヤマハ独自の多彩な音声処理技術が搭載されており、高音質での遠隔会議が可能になる。収音した音声からノイズを除去してくれる「ノイズリダクション」機能や、残響してしまう場所での残響成分を抑える「残響抑圧」機能で、聞き取りやすいクリアな音声を再現。また、発話者を自動で追尾する「マイクアレイ制御」や、マイクに近い人と遠い人の音響を調節する「オートゲインコントロール」など、その場の臨場感までも繊細に伝えてくれる機能が満載だ。
『YVC-1000MS』は、複数台を連結して使用することが可能だ。1台あたり最大8名程度の参加者に対応し、最大で5台まで連結できるので、40名程度の大規模の会議にも使用することができる。店長会議や病院の術前カンファレンスなど、参加人数が多い会議でもスムーズな遠隔会議を行える。そのほか、PAスピーカーやハンドマイクなどの接続にも対応。遠隔授業や遠隔セミナーなどに利用すれば、双方向かつ全国同時のセミナーや授業を開催することができる。受講者の満足度や理解度の向上も期待でき、セミナーの付加価値の向上にも役立つだろう。
同製品による快適な音声コミュニケーションを活用して、業務の効率化やセミナーの付加価値向上を提案していただきたい。
製品名 | YVC-1000MS |
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対応OS | Windows 10(32bit/64bit)、Windows 8.1(32bit/64bit)、Windows 7(32bit/64bit) macOS 10.12、Mac OS X 10.11、Mac OS X 10.10 USB:USB 2.0以降 |
外部インターフェイス | USB 2.0 High Speed、Bluetooth、NFC(近距離無線通信)、オーディオ入力端子(RCAピン)、オーディオ出力端子(RCAピン)、外部スピーカー端子(RCAピン)×2、電源端子、マイク端子(入力・出力) |
最大消費電力 | 20W(マイク1台接続時)、35W(マイク5台接続時) |
電源 | AC100V(50/60Hz) |
動作環境条件 | 温度:0~40℃ 湿度:20~85%(結露しないこと) |
寸法(W×D×H) | 本体:332×162×95mm マイク:136×136×36mm |
質量 | 本体:1.8kg マイク:0.4kg |