手元の資料を撮って大きく表示できるドキュメントカメラは、商品のアピールや教材の提示などに、プレゼンテーションや授業で大いに活躍する製品だ。プリンストンの『PDP-FHD10A』は光学10倍ズームや顕微鏡アダプターに対応し、資料を隅々まで撮影することが可能。オートフォーカスもあって、ピント合わせも容易だ。コンパクトに折りたためるので、教室間の移動もスムーズに行える。

『PDP-FHD10A』は、折りたたみ式のドキュメントカメラだ。展開時のサイズは幅379mm、奥行き201mm、高さ621mm。折りたたむと高さが114mmに収まり、持ち運びが容易となる。教室や打ち合わせスペースなど、ロケーションをまたいで使用するうえで非常に有用だ。
カメラとしては、約800万画素の1/3.2インチCMOSセンサーを搭載。レンズは35ミリ換算で33〜330mm、F値3.4〜3.8。約388mm×291mmの、A3サイズ相当の撮影範囲をカバーし、接続先のディスプレイやプロジェクターに映し出せる。最大撮影サイズは静止画で3,264×2,448ピクセル、動画の場合は1,920×1,080のフルHD(フレームレートは15ないし30)と、高画質の撮影が可能だ。
インターフェースはD-SubとHDMI、コンポジットが各1基で、たいていのディスプレイに出力できる。あまり機材を選ばずに運用できるのは強みだ。また、映像の記録にはSDメモリーカードを使用。SDHCまで対応しているので、長時間の録画にも対応できる。
撮影の自由度の高さも特長のひとつだ。レンズは光学10倍、デジタル8倍のズーム機能を備えており、被写体を細部まで捉えることが可能。付属のリモコンからも容易に操作できる。オートフォーカスにも対応しているので、ピント合わせも簡単だ。
さらに、最短で3cmまで被写体に寄れるマクロモードも搭載。被写体との距離が3〜20cmの範囲ならば、より鮮明な画像をキャプチャーできる。
顕微鏡アダプターも3種類付属。市販の顕微鏡と接続すれば、肉眼では見られない微細な被写体まで撮影できる。幅広い撮影ができる発表用のカメラとして、ぜひおすすめいただきたい。
型番 | PDP-FHD10A |
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対応機種 | VGA(D-sub 15pin)入力端子、HDMI入力端子またはコンポジット入力端子を搭載した映像入力機器、およびUSB2.0ポートおよびCD-ROMを読み込み可能なドライブを搭載したWindowsパソコン |
対応OS | Windows 10(32bit/64bit) Windows 8.1(32bit/64bit) Windows 8(32bit/64bit) Windows 7 SP1(32bit/64bit) Windows Vista SP2(32bit/64bit) |
電源 | ドキュメントカメラ:AC アダプター(5V 2.6A) リモコン:単4乾電池2本 |
HDMI出力 | FHD(1,920x1,080):60fps HD(1,280x720):60fps |
VGA出力 | UXGA(1,600×1,200):60fps XGA(1,024×768):60fps |
VIDEO出力 | NTSC(720×480) PAL(720×576) |
最大消費電力 | 5W |
外形寸法(mm) | 379×201×114(収納時) 379×201×621(使用時) |
質量 | ドキュメントカメラ:約2,080g リモコン:約51g(乾電池を含まず) AC アダプター:約140g |