教員だけでなく、児童生徒も授業中にPCやタブレット端末を使うことが普通になった。プロジェクターもそんな環境に対応したものを選択したい。例えば教員のPCの画面と生徒のPCの画面をすばやく切り替えて表示したり、教壇から離れていても表示画面を操作したりする機能があれば、よりスムーズな授業を展開できる。これらの機能は教育現場以外でも、プレゼンテーションやミーティングなどのビジネスの現場でも大いに活用できる。

カシオ計算機の『XJ-F211WN』は、教育現場をサポートするエデュケーショナル・ソリューション機能を搭載したプロジェクターだ。まず、基本的な操作をサポートする機能の一つとして「ワンクリックコネクション」が挙げられる。アプリをインストールし、事前に作成した「ワンクリックコネクションファイル」をクリックするだけで、PCとプロジェクターを無線接続する機能だ。使用する度にケーブル接続や設定などの手間をかけることなく、すぐに授業の資料を投映することができる。
また、「PCリモート」や「プロジェクターリモート」などのリモート操作機能を使えば、室内のどこにいても投映する画面を操作することが可能だ。さらに、アプリのボタン操作で画面消灯や再投映が簡単に行え、入力信号が途切れると自動消灯し、20分以内の再接続ですぐに再投影する「オートプロジェクションオフ」機能が、授業の準備 ・ 片付けの手間を減らすだけでなく、省エネにも貢献する(再接続がない場合、自動で電源OFFに)。
『XJ-F211WN』に搭載されたエデュケーショナル・ソリューション機能は、教育現場のみならず、ビジネスの現場でも活用できる機能が多数ある。「モデレーター機能」は多数のPCの接続確認・投映操作を一括管理できる機能だ。任意の端末を選んで投影するだけでなく、4分割表示にも対応し、会議において参加者の情報共有を促進できる。ホワイトボードや黒板の下地となる罫線などを表示する「テンプレート」機能は、下地となる罫線のほかに、製品図面や店内配置図などのよく使う図形や表などを、オリジナル画像として登録して表示させることで作業内容の確認などにも活用できる。
そのほかにも残り時間表示ができる「カウントダウンタイマー」機能や、左右を反転させて動きやフォームを指導するのに便利な「ミラーモード」機能などが搭載されている。教育現場での効率化はもちろん、同製品の活用によるビジネスでのディスカッションの活性化実現を提案していただきたい。
機種名 | XJ-F211WN |
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明るさ(ルーメン)※1 | 3500 |
投映方式 | 1 chip DLP®方式 |
表示素子 | WXGA 0.65型 DLP®チップ 1,024,000画素(1,280×800) |
コントラスト比 | 20000:1 ※1 |
台形補正 | 上30°(自動) 上下30°(手動) |
焦点調整 | 手動フォーカス |
投映レンズ/明るさF 焦点距離:f |
光学1.5倍ズーム(手動) F=2.31~2.73/f=18.9~27.2 |
投映画面サイズ | 35~300型 |
投映距離/設置目安 | 【60型】 1.64~2.42m 【100型】 2.81~4.11m 【最短投映距離】 0.92m |
光源(寿命時間※2) | レーザー&LED光源(約20,000時間) |
色再現性 | フルカラー(最大10億7千万色) |
無線対応 | IEEE 802.11 b/g/n ※3(別売の無線LANアダプターYW-41が必要) |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 【動作電力(デフォルト)(「ライト出力7」時)】 165W 【動作電力(最低)(「ライト出力1」時)】 85W 【動作電力※1】 205W 【待機電力※4】 0.12W |
外形寸法(W×D×H)※5 | 299×299×97mm |
質量(約) | 3.8kg |
※1 ライトコントロールオフモードまたはエコオフモード「ブライト」のとき。
※2 無線LANアダプタ―を本体背面のUSB端子に装着。
※3 無線LANアダプタ―を本体背面のUSB端子に装着。
※4 リモートオン有効時を除く(LAN端子搭載モデルに限る)。
※5 突起部含む。ハイグレードモデルのみ突起含まず。