A1ノビサイズに対応した大判プリンター
キヤノン iPF680

CAD図面のカラー化ニーズの高まりや、建築、土木、製造など各分野での現場での分散出力ニーズの高まり、大判プリンター市場は堅調な拡大を続けている。また、各種図面を取り扱う分野以外では、流通業や小売、文教分野、官公庁など、高品位ポスターなどの内製化が進んでいる。高速出力・高画質・低コストに加えて、使い勝手と設置性に優れ、クラウドやタブレット端末にも対応している『iPF680』は、大判プリンターの入門機として最適だ。

A1サイズ約25秒の高速印刷が可能インク節約機能で低コストも実現
インクタンクが空になっても、サブインクタンクから自動供給が可能なので、印刷を止めずに交換が可能
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キヤノンの『iPF680』は、同社の大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF(イメージプログラフ)」シリーズのエントリー機に位置づけられる製品だ。分散出力用の大判プリンターに求められる機能が数多く搭載されている。

印刷速度はA1サイズ1枚で約25秒(速い・エコノミーモード)を実現している。そのほか、インク関連にも工夫が施されている。新開発のマゼンタインクは色再現領域が拡大しているので、建築パース図やカラーCAD図面の赤がより認識しやすくなっている。また、大容量タイプが用意されているので、インク交換の頻度とコストを同時に抑えることができる。インクの消費量を抑える「お試し印刷機能」を併用すれば、いっそうのランニングコストの削減を実現できる。万一のインク切れの際には、サブインクタンクから予備のインクが自動供給されるので、印刷しながらインクタンクを交換できるのもうれしい点だ。

さらに、インク交換、用紙セット、紙詰まり処理などの各種操作はすべて前面から行うよう設計されている。背面を壁にぴったりつけて設置できるので、空間を有効に活用することが可能だ。

クラウドとの連携で業務を効率化タブレット端末からの印刷にも対応

『iPF680』には、ファイルの共有・印刷が可能なソフト「imagePROGRAF Direct Print & Share(以下、DPS)」が提供されている。DPSを利用すれば、アプリケーションが無くても図面やポスターなどの印刷と共有が可能になる。さらに、中小企業向けの同社のクラウドストレージサービス「HOME-BOX2」と併用すれば、設計事務所、施工会社、建設現場などで図面を共有することができるようになり、業務を大幅な効率化が期待できる。複数のキャンパスがある大学や、複数拠点を持つ企業でも、活用できる機能だ。

またタブレット端末(iPad)から大判出力を行うことを可能にする無料アプリも提供されている。現場での修正指示などをその場で出力し、関係者で共有する際などに利用したい機能だ。

主な仕様
型番 imagePROGRAF iPF680
プリント方式 インクジェット
プリント速度(A1) 速い(エコノミー):約26秒、標準:約45秒 ※普通紙(ロール紙)
プリント解像度 2,400×1,200dpi
給紙方法 手差し(カット紙)、ロール紙
ロール紙直径(最大) 150mm
最大印刷長 18m
最大印刷用紙幅 610mm(24inch/A1ノビ)
対応OS Windows 8/Windows 7/Windows Vista/Windows XP
Windows Server 2003/Windows Server 2008/Windows Server 2012
Mac OS X 10.6.8以降
消費電力 動作時:140W以下、省電力待機時(低電力モード時):5W以下
外形寸法(W×D×H) 997×887×1,062mm(スタンド装着時)
質量 約57kg(スタンド装着時)

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